18:名無しNIPPER[saga]
2019/08/03(土) 20:43:48.65 ID:OJq4hmGJ0
千鶴「さて……なんでもない雑談でもしましょうか。コロちゃんの話したいことならなんでも聞き役になりますわよ」
ロコ「いえ。ロコは、今回のアートをコンプリートできなかったことについて、話したいです」
千鶴「無理に話さなくてもいいんですのよ?」
19:名無しNIPPER[saga]
2019/08/03(土) 20:44:27.14 ID:OJq4hmGJ0
千鶴「大丈夫ですわ。芸術に向き合うあなたのことを誰よりも見てきた人なら、きっと光明となる言葉をかけてくれるに違いありませんわ」
千鶴「そうでしょう、P」
P「ええ。肝要は掴めているつもりです。ただ、ロコにそれを受け入れさせるのはまだ早いのではないかと少々ためらっていたので」
20:名無しNIPPER[saga]
2019/08/03(土) 20:45:02.71 ID:OJq4hmGJ0
P「それだ。ロコが袋小路に入るのはいつも一人で作業しているときだ。けど他の誰かのアイディアを取り入れているときはどうだ?」
千鶴「確かに……あのときのコロちゃんはわたくしたちの意見を積極的に取り入れ、そこから新たな発想を生み出していましたわ」
P「Jelly PoP Beansのときは創作が滞ることはほぼなかったよな。あのときは最初からメンバーみんなの意見を取り入れながら作業を進めていた。違うか?」
21:名無しNIPPER[saga]
2019/08/03(土) 20:45:40.71 ID:OJq4hmGJ0
P「己のこだわりに縛られずクライアントの要望を優先するのも、プロの創作者には必要な所作だ。それをまだ中学生のロコに要求するのは酷かもしれない。でもそういう考え方もあるんだ」
ロコ「……そうかも……育のいう“おとな”は、きっとそういうことができる人のことをいうはずです」
千鶴「確かにコロちゃんが今後本当にアーティストとしてご飯をいただいて生きるつもりがあるのなら、背けてはいけない要素ですわ」
22:名無しNIPPER[saga]
2019/08/03(土) 20:46:13.39 ID:OJq4hmGJ0
――その頃
貴音「いかがですか?」
23:名無しNIPPER[saga]
2019/08/03(土) 20:46:40.13 ID:OJq4hmGJ0
ロコ「――と、プランはこんな感じです。アプローバルしていただけますか?」
大道具さん「あ、相変わらずロコちゃんは面白い言葉の使い方をするね……でも、大体わかったよ。というか、いつもよりイメージがスッと入ってきた感じがするな」
ロコ「本当ですか? ふっふっふっ。チーフクラフトマンもロコアートの世界にフィットしてきましたね?」
24:名無しNIPPER[saga]
2019/08/03(土) 20:47:14.75 ID:OJq4hmGJ0
ロコ「ただいまです」
エレナ「ほら、育」
育「うん……ロコちゃん、あのね……」
25:名無しNIPPER[saga]
2019/08/03(土) 20:47:53.34 ID:OJq4hmGJ0
ロコ「育……育ぅぅーーーーー!!」ギュッ
育「わっ」
ロコ「シュアです……もちろんですよぉ…! だって今回、育のおかげで、ロコとロコアートはレベルアップすることができたんです」
26:名無しNIPPER[saga]
2019/08/03(土) 20:48:27.48 ID:OJq4hmGJ0
――ライブ本番
育「はこいり少女じゃ いやだからうたうんだもっと きみの想像こえて おおきくなりたい♪」
27:名無しNIPPER[saga]
2019/08/03(土) 20:48:53.17 ID:OJq4hmGJ0
――数日後
P「ロコ、すごいことになったぞ。この間のライブの写真、みんなでブログにアップしただろう?」
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