18:名無しNIPPER[saga]
2019/08/03(土) 20:43:48.65 ID:OJq4hmGJ0
千鶴「さて……なんでもない雑談でもしましょうか。コロちゃんの話したいことならなんでも聞き役になりますわよ」
ロコ「いえ。ロコは、今回のアートをコンプリートできなかったことについて、話したいです」
千鶴「無理に話さなくてもいいんですのよ?」
ロコ「今ロコがチヅルと話したいことは、それなんです」
千鶴「……偉いですわ」
ロコ「育はロコのアートをとても楽しみにしてくれていました。なのに、ロコは……」
千鶴「育は、芸術家としてのコロちゃんにとても大きな期待を寄せていましたわ。それが嬉しかったんですのよね?」
ロコ「はい。今までもシアターのために何度もアートのクリエイトにチャレンジしてきましたが、こんなにアーティストとしてのロコを求められたことはありませんでした」
ロコ「だから、なんとしてでもハイクオリティなものを作りたかったんです。でも、どうしても納得できるアイディアが浮かばなくて、時間だけがパストしていって……」
ロコ「……育はロコのことを、普通の人にできないことができるすごい大人だと思ってくれていました」
ロコ「でもロコは、そのエクスペクテーションに応えられなかったんです。アーティストのロコを、初めてこんなにエクスペクトしてくれた人を……失望させてしまったんです」
ロコ「育の言うとおり、無理だったんです。ロコは、これまでもクリエイトがうまくいかなくて何度もシアターのみんなに迷惑をかけてきました」
ロコ「今度だけは絶対同じミステイクはしたくなかったのに……なのに、また同じことを……どうして……」
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