モバP「ありすを実家に連れて行くことになった」
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6: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:52:26.65 ID:ZyculU6ko
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ピンポーン。インターホンのボタンを押すと懐かしい電子音が聞こえた。
7: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:52:53.22 ID:ZyculU6ko
実を言うと、ありすのことは『家族が正月に帰れなくてひとりぼっちになってしまう担当アイドルを連れて帰るから』としか伝えていない。さすがに小学六年生と付き合ってるなんて言えなかった。
自然とありすの手を取り、実家の玄関をくぐる。やってから、しまった、と思ったが、幸い見ているのは母親だけだから何も問題は、
8: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:53:48.35 ID:ZyculU6ko
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俺の実家は女系家庭になってしまっている。父は病死、姉も結婚し娘を産んだものの姉の夫――つまり俺の義兄は事故死。結果、実家は母と姉と姪の三人家族になっている。
ちなみにじいちゃんは戦死したらしい。うちの家系の女と結婚した男は死ぬジンクスまである。
9: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:54:14.04 ID:ZyculU6ko
P姉「ほら、あんたも手伝いなさいよ、ありすちゃんよりお姉ちゃんでしょ」
P姪「あたしはありすちゃんの妹でいいー」
10: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:54:55.57 ID:ZyculU6ko
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結局、手伝いに行ったが邪魔者扱いされて台所を追い出された俺だった。
食器を運ぶくらいは手伝ったが、今はまたコタツの魔力に屈している。
11: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:55:40.88 ID:ZyculU6ko
ありす「お義母さん、ビールのコップはこの冷凍庫のコップで大丈夫ですか?」
P母「よく見てるわねー。それ持っていってちょうだいな」
12: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:56:07.06 ID:ZyculU6ko
ありす「ふぅ……コタツってあったかいですね」
P「ソウデスネ」
13: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:57:42.30 ID:ZyculU6ko
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食後、順番に風呂に入るわけでお客様であるありすは最優先、のはずなのだが食後の片付けを手伝おうとしていたところ、姪がありすと一緒に入りたいと言い出した結果、ありすは姪のワガママによって風呂へと連行されていった。
14: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:58:11.35 ID:ZyculU6ko
P姉「あー、やっぱりかあ……あんな小さい子に何してんの」
P「いやそれはその」
15: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:58:43.96 ID:ZyculU6ko
P「……まあ、お前みたいな意見はわかるよ。でも、俺もありすも真剣で本気だ。何も言わないでほしい」
P姉「相手はまだ何が本気かわかってないでしょ。憧れとかと恋愛感情を勘違いしてるだけかもしれない」
16: ◆V4UmGZT038Ti[saga]
2019/07/31(水) 20:59:11.41 ID:ZyculU6ko
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橘ありすです。私は今、大好きな人の生まれた家のお風呂にいます。
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