嫉妬深い強欲デブでスケベで怒りに燃える怠け者の男「俺こそが唯一絶対の存在だ」
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◆CItYBDS.l2
[saga]
2019/07/29(月) 23:46:06.59 ID:8MZ+TPk10
?
その男は、ひどく傲慢であった。
以下略
AAS
14
:
◆CItYBDS.l2
[saga]
2019/07/29(月) 23:46:33.55 ID:8MZ+TPk10
そして、男は考えた。俺は、この地球上の唯一絶対の存在として何をすべきかと。だが、答えがでるまで、そう時間はかからなかった。平家が滅んだ後の琵琶法師達の活躍をヒントに、男は、人類栄枯盛衰の伝道師となることを決意した。この先、誰に伝えることになるかはわからない。それでもなお男はそうせざるにはいられなかった。
男は次に、如何にして人類のあり様を伝えようかと悩んだ。何らかのメッセージ性が籠ったモニュメントの作成や、人類史の編纂、もしくは平家物語に倣って歌を歌いあげるか。様々な手法を考えては見るものの、世界で最も賢い男の知力をもってしても、それらを為すには困難であるように思われた。そうして、最終的に辿り着いた答えは、らしくしていこうというものであった。
以下略
AAS
15
:
◆CItYBDS.l2
[saga]
2019/07/29(月) 23:47:00.47 ID:8MZ+TPk10
?
その日、男は定年を迎えるに至った。
男は、墓園に残されていた最後の墓に、名も知らぬ誰かの骨を納め、丁重に弔った。男の管理する墓園に、もはや空き室はなくなったのだ。男は、あまりの達成感にしばらく墓の前にうずくまり、声も出せずに静かに泣いた。
以下略
AAS
16
:
◆CItYBDS.l2
[saga]
2019/07/29(月) 23:47:27.85 ID:8MZ+TPk10
男は、最後の力を振り絞り穴を掘った。墓園の片隅にある男の姓が刻まれた墓、そう男の家族たちが眠るの墓の前にだ。男は、息をぜえぜえと吐きながら、普通の大人であれば2,3人は収まるであろうだけの広さを掘り上げた。そう、その穴は、男の暴食の産物である巨躯を納めるに足る墓穴であったのだ。
男は、穴の中に布団やクッションを敷き詰め、周りには長年愛でてきたコレクションを添え、遂には床についた。なに、万が一、目覚めれば、また仕事をすればいいさ、もし寝坊しても通勤時間を考慮しなくていいから楽だ。そんな不遜なことを考えているうちに、男はうとうとと睡魔に襲われ、いつのまにか眠りに落ちていた。
以下略
AAS
17
:
名無しNIPPER
[sage]
2019/07/31(水) 17:20:55.40 ID:k++Udz9uO
乙
なんか分からんが少し切なくなった
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