善子「それでも私は■■を愛して生きていたいのです」
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名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:29:09.76 ID:gGVI8GvBO
ルビィは、心配そうな目をしていました、「辛くなったらいつでも電話かけて来てもいいからね、夜中でもルビィ、こっそり家を抜け出して電話に出るから」そう言ってくれました。
ルビィは、優しい子でした。
きっと、その答えは友達として「正解」なのでしょう。
以下略
AAS
20
:
名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:30:14.22 ID:gGVI8GvBO
ちゃぽん、ちゃぽん
無音のバスルームに水をかき回す音が静かに響く。
以下略
AAS
21
:
名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:30:49.03 ID:gGVI8GvBO
善子「……帰って」
「冷たいわね〜いいじゃない、少しくらい」
善子「こっちはアンタになんか構ってられないの!帰って!」
以下略
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22
:
名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:31:47.59 ID:gGVI8GvBO
「“理解”は“愛”よ。その人の事を知って、見返りを求めずその人の為になる事をしたくなる」
善子「……なにそれ」
「貴方が不幸の星に生まれたって言ってるのもその通り、結局愛されてないのを信じても無い神様のせいにして、肝心な事は考えるのを辞めてる」
以下略
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23
:
名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:32:27.77 ID:gGVI8GvBO
善子「……はぁっ…はぁっ…」
花丸「善子ちゃーん大丈夫? 今お風呂の中で水のすごい音がしたけど……」
以下略
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24
:
名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:32:53.49 ID:gGVI8GvBO
その日から祭りのの二日は、花丸とルビィと一緒にいたからかそれ以上“わたし”が出てくる事はありませんでした。
ルビィ「あー!善子ちゃんルビィのポテト食べた!」
以下略
AAS
25
:
名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:33:30.74 ID:gGVI8GvBO
『何か用事が有るなら、ご飯を自分で食べてくれれば適当に言い訳しておくから出席しなくてもいい』お母さんはそう言ってくれた。
しかし、私はその場でついて行くことに決めた。
結局、私は変われないのです。ずら丸とルビィの二人に打ち明けた時と、灯篭流しについて行くと決めた時と、全く考えは変わって無いのです。
以下略
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26
:
名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:34:00.06 ID:gGVI8GvBO
週末になって参加した葬儀は、恙無く進行していきました。
「それでは故人との最後のお別れです」
以下略
AAS
27
:
名無しNIPPER
[saga]
2019/07/21(日) 04:35:15.52 ID:gGVI8GvBO
〇〇××、87歳。死因、老衰。
一目見て、「白い」と感じました。皺だらけで、シミがかった肌なのにも関わらず、生気が抜けた様子が白に思えました。
肉が付いているのに、骸骨の様だった。姿形は生きている人間とまるっきり変わらないのに、この体が動き出す様子が全く想像できませんでした。
以下略
AAS
28
:
名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:35:59.63 ID:gGVI8GvBO
なにも、驚くほど心が揺れなかった
もはや、純粋な死への嫌悪はなくなってしまったのかもしれません、身近な家族や友人の死なないことを願っていたか弱い少女はもうここにはおらず、ただ自らの消滅を恐れる心のみが私を構成しているようでした。
以下略
AAS
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