善子「それでも私は■■を愛して生きていたいのです」
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28:名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:35:59.63 ID:gGVI8GvBO
なにも、驚くほど心が揺れなかった

もはや、純粋な死への嫌悪はなくなってしまったのかもしれません、身近な家族や友人の死なないことを願っていたか弱い少女はもうここにはおらず、ただ自らの消滅を恐れる心のみが私を構成しているようでした。


ああ、何という身勝手!!何という醜い保身!!!


他人の死に触れる事は準最終手段でした。死を恐れる心は、これからもじわりじわりと私の中をひたすら、蝕んでいくでしょう。


最終手段は自らの死です。

死という理では無く、完全に自分の果て、行く末でしか絶望していない事が分かったから。その果てを見つけられるのは、自分の死に他ならない。それは出来ない、その「死」が怖いから。

誓って言いましょう、自殺しようとしたことは一度もありません。死が怖いからです。死ななくなる薬を、子供の頃、本気で求めていた事もありました。大人になったら治るのかなと思ったが一向に治りませんでした。

もう、私にはこの病を完治する手段はありませんでした。驚くほどひっそりと、私の希望は潰えたのです。

死は、「他人の死」と「自分の死」しかありません。“私”にとって自分の死の方が何十段も、何百段も上です。

最終手段は、自らの死なのです。





でもそれは、どうやっても出来ない事でした。


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