3: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/07/20(土) 23:43:04.85 ID:+a76L7SS0
両手にタンブラーとマグカップを持って、プロデューサーのデスクへと戻る。
彼も私がやってきたことに気が付いて、モニターから私へと視線を移してくれる。
4: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/07/20(土) 23:44:50.97 ID:+a76L7SS0
おそらく最後の確認なのだろう。
モニターを注視している彼の姿をぼんやりと見るともなく眺める。
5: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/07/20(土) 23:45:33.57 ID:+a76L7SS0
彼が消灯をして回っているのだろう。
届いていた廊下の明かりがなくなって、おそらく事務所で点いているのは私の頭上にある二本の蛍光灯のみとなる。
6: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/07/20(土) 23:47:06.47 ID:+a76L7SS0
揃って事務所を出ると、肌にまとわりつくようなむわっとした風が私たちを襲った。
「うわ。ヤな空気だなぁ」
7: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/07/20(土) 23:48:51.81 ID:+a76L7SS0
「いや、うん。なんか話してたら海行きたくなってきたなぁ、と思って」
「なら最初からそう言えばいいじゃない」
8: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/07/20(土) 23:50:43.71 ID:+a76L7SS0
「あ、そうだ。最近、一眼を買ってさ」
「これからはカメラマンまでやるつもり?」
9: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/07/20(土) 23:51:34.08 ID:+a76L7SS0
そして、脳内で先程の彼の言葉に反論をするのであった。
10: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/07/20(土) 23:52:02.70 ID:+a76L7SS0
きっと、この最初の一枚から変わらないこともたくさんあると思うわよ、と。
11: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/07/20(土) 23:52:46.20 ID:+a76L7SS0
終わりです。
ありがとうございました。
12:名無しNIPPER[sage]
2019/07/21(日) 22:04:53.27 ID:L5Afdn+8o
おつおつ
13:名無しNIPPER[sage]
2019/07/22(月) 21:54:44.98 ID:ltx2cFI/o
とっても良かった!夏葉SSは最高だぜ!
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