65: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:18:14.50 ID:8naFKaaW0
「駄目、でしたね……」
「ああ。しかし、悪くはない作戦だった」
66: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:21:51.16 ID:8naFKaaW0
あと少し。あと少しなのに。
すんでのところで勝利に手が届かない。
まるで我々の勝利が何者かに邪魔されているかのようだ。
67: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:23:00.32 ID:8naFKaaW0
「大丈夫ですか、ドゥーチェ」
こうやって、私を気遣ってくれさえする。
68: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:29:09.90 ID:8naFKaaW0
カルパッチョは「うーん」と首を傾げ、
「私の場合は――」
69: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:30:12.40 ID:8naFKaaW0
……彼女……彼女。
ああ、そうだ、そういえばカルパッチョは毎度毎度、試合の直前には必ず大洗の赤マフラーの子と言葉を交わしていた。
カルパッチョが「たかちゃん」と呼ぶあの子のことだろう。
70: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:32:04.98 ID:8naFKaaW0
「ドゥーチェ、私は戦車道が楽しいんです」
「私だって、楽しいさ」
71: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:33:29.88 ID:8naFKaaW0
「カルパッチョ、我々は本当に勝てると思うか」
私が問うと、カルパッチョは「そうですね」としばし思案する素振りを見せて答えた。
72: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:34:14.73 ID:8naFKaaW0
「あーっはっはっはーっ!」
「また突然笑い出して、どうしたんですか、ドゥーチェ」
73: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:36:17.50 ID:8naFKaaW0
山岳と荒れ地ステージ。
遮蔽物や潜伏場所が多く機動力が活きる山岳地帯と、遮蔽物が少なく向かい合えば技術力と戦車性能が浮き彫りになる荒れ地地帯とが対照的なステージだ。
大洗の戦車は五輌。
74: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:37:53.61 ID:8naFKaaW0
そして、ループも十週目に突入した私とカルパッチョにとって、もはや山岳と荒れ地ステージは庭のようなものだ。
マップは全て頭の中に叩き込まれている。
その上で、やはり結論付けられる要所は、中央に位置した十字路だろう。
75: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:39:17.36 ID:8naFKaaW0
「でも、そうしたら十字路を突っ切られてしまいますよね」
「いーや、そうはならない。デコイを配置するからな」
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