61: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:06:55.17 ID:8naFKaaW0
「いや、お前の言った通り、私の想像だ」
「でも、そんなこと言われたくはないだろう?」
「CV33はやればできるんだと証明してやりたくはないか?」
「お前らなら、大洗の連中を翻弄することが出来るだろう?」
62: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:08:28.27 ID:8naFKaaW0
試合当日までの練習は、これまでとはまったく別メニューを組むことにした。
なにせ、ペパロニとアマレットには特殊な立ち回りが要求される。
これまでの二人の戦い方ともかなり違いがあるし、ある程度の慣れが必要だろう。
63: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:11:49.22 ID:8naFKaaW0
初めはすぐさま見つかった。開始五分。そして機銃で撃たれておしまい。
「おっかしーなー」とぼやくペパロニに、潜伏場所をもっと練るよう注意した。
彼女は池のほとりにある木々の後ろに隠れていたのだが、水面に反射した車体が映っていたのだ。
64: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:16:53.56 ID:8naFKaaW0
負けないことと勝てることは似て非なるものだ。
勝利のためには無数の策が打ち立てられるが、負けないためにはとことん堪え忍ぶしか方法がない。
というか、実際いつか負ける。負けないなんてありえない。
65: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:18:14.50 ID:8naFKaaW0
「駄目、でしたね……」
「ああ。しかし、悪くはない作戦だった」
66: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:21:51.16 ID:8naFKaaW0
あと少し。あと少しなのに。
すんでのところで勝利に手が届かない。
まるで我々の勝利が何者かに邪魔されているかのようだ。
67: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:23:00.32 ID:8naFKaaW0
「大丈夫ですか、ドゥーチェ」
こうやって、私を気遣ってくれさえする。
68: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:29:09.90 ID:8naFKaaW0
カルパッチョは「うーん」と首を傾げ、
「私の場合は――」
69: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:30:12.40 ID:8naFKaaW0
……彼女……彼女。
ああ、そうだ、そういえばカルパッチョは毎度毎度、試合の直前には必ず大洗の赤マフラーの子と言葉を交わしていた。
カルパッチョが「たかちゃん」と呼ぶあの子のことだろう。
70: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:32:04.98 ID:8naFKaaW0
「ドゥーチェ、私は戦車道が楽しいんです」
「私だって、楽しいさ」
71: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:33:29.88 ID:8naFKaaW0
「カルパッチョ、我々は本当に勝てると思うか」
私が問うと、カルパッチョは「そうですね」としばし思案する素振りを見せて答えた。
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