21: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:09:48.00 ID:l6pE73h60
せっかくチャンスを与えられたというのに、またしても。
――もっとみんなの性格を計算すべきだった。
22: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:11:39.36 ID:l6pE73h60
「ドゥーチェ……」
深刻な表情を見られてしまったのか、背後からカルパッチョの呟きが聞こえる。
23: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:13:13.58 ID:l6pE73h60
「はい、ドゥーチェ……っ!」
駆けてゆくカルパッチョを背に、西住の元へ。
24: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:17:54.07 ID:l6pE73h60
前回は西住とばかり話をしていたので、今度は角谷ら生徒会の面々に声をかけてみた。
クールに見えた河島という子は、言葉を交わしてみるとアンツィオの子たちを思い起こさせる激情を備えていて驚いた。
やはり、言葉を交わして、直に接してみて初めて気付くことというのは多い。
25: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:20:49.94 ID:l6pE73h60
三度目だ。三度目である。
つまり、私の身に起きているこれは、タイムスリップなどではなかったということだ。
ループしている。
26: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:24:22.06 ID:l6pE73h60
途端に背筋が寒くなった。
意気揚々と大洗との試合に臨んでいた自分を責めたくなってくる。
27: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:26:25.56 ID:l6pE73h60
「うぅ……ダメだダメだ! そんなこと、考えてはっ!」
しかし、考えなければ答えには辿り着けない。
だから陰鬱した気分になりながら必死に考えたのに、答えがどこに落ちているのかすら、私にはわからなかった。
28: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:28:35.78 ID:l6pE73h60
「うわあぁああ今日は朝まで飲むぞーっ!」
「ドゥーチェ、テンション高いっすねーっ!」
29: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:29:37.23 ID:l6pE73h60
「あぁー……」
自然と声が漏れて、ベッドへ体を放る。
30: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:31:53.93 ID:l6pE73h60
――――。
そう、そうだ。
31: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:33:57.82 ID:l6pE73h60
とんとん。
と、ふいにドアがノックされた。
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