37:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:22:55.43 ID:zmX2O7Gg0
環「ガゥゥ〜♪」トコトコ
育「わっ、ダメだよ。ぼくからはなれないと練習にならないじゃないか」
環「ワフワフ♪」ペロペロ
38:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:23:29.28 ID:zmX2O7Gg0
――数日後
キンコーン
39:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:24:02.69 ID:zmX2O7Gg0
育「すごいなぁ。おめでとう! ……って、本当はもっと早く伝えられたはずだったんだけど、こんなに遅くなってごめん」
桃子「あら、そう……」
育「もしかして、わざわざ会いに来てくれたの? うれしいな。まさかここでマーガレットに会えるなんて思ってなかったよ」
40:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:24:31.01 ID:zmX2O7Gg0
桃子「あなたの左手の甲に、花の刻印があるでしょう? それが何を意味するか、その答えがこれよ」スッ
育「!! マーガレット、その左手は――」
桃子「ええ。これが私とテレーザの契約の証。蝶の刻印よ」
41:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:24:59.18 ID:zmX2O7Gg0
環「それじゃああなたは、イグナスのことを連れて行くつもりなの?」
桃子「そうよ。さっさとそいつをこっちに渡しなさい」
環「やだよ! イグナスはターニャの王子様だぞ! 誰にもわたさないんだからね!」ギュッ
42:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:25:43.69 ID:zmX2O7Gg0
朋花「私はただイグナスさんの魂の輝きに興味があっただけです。でも生憎声をかけてきたのはあなただったので、あなたと仮の契約を結びイグナスさんとの繋がりを確保することにしたというわけです」
朋花「その仮の契約によって私があなたに托したのは、イグナスさんのエナジーを奪い取る呪いの施術だけですからね」
桃子「仮の契約……それじゃあ、私の仕事が最近さっぱり上手くいかないのは――」
43:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:26:14.39 ID:zmX2O7Gg0
朋花「さて……行ってしまわれましたね」
美也「ええ。ですがまだあなたがいます」
環「イグナスの魂をねらってるんだよね? そうはさせないぞ!」
44:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:26:40.77 ID:zmX2O7Gg0
育「……」
環「ね、ねぇイグナス、おかしなお客さんも帰ったことだし、またターニャといっしょに虫取りしようよ」
育「ごめん。今日はちょっと、ひとりでいさせてくれないかな」
45:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:27:06.62 ID:zmX2O7Gg0
〜〜回想〜〜
育「いつか二人で役者として成功して、この孤児院を大きくするんだ。そうすればみんな飢えることもないし学校にも通える。犯罪に手をそめることだってないはずだよ」
育「あとはそうだな……身寄りのない子どもたちに演技を教えて劇団を作って、各地を回ったりするのはどうかな。えへへ。どうせなら夢は大きい方がいいよね」
46:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:27:41.40 ID:zmX2O7Gg0
――翌日
環(イグナス、あれからずっと元気ないなぁ…)
47:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:28:10.55 ID:zmX2O7Gg0
ごきげんよう、ターニャ王女。先日は取り乱してしまって悪かったわね。
結局私はジレールの街に戻って女優を続けることにしたわ。仕事の手応えは相変わらずだけど……。
だからって諦めるわけじゃないわ。必ず、実力で黙らせてやるんだから。
76Res/77.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20