40:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:24:31.01 ID:zmX2O7Gg0
桃子「あなたの左手の甲に、花の刻印があるでしょう? それが何を意味するか、その答えがこれよ」スッ
育「!! マーガレット、その左手は――」
桃子「ええ。これが私とテレーザの契約の証。蝶の刻印よ」
美也「それとほぼ同じものがイグナスさんの手にあったということは――」
桃子「簡単な話よ。私が蝶で、あなたが花。あなたの生命エナジーは、私に狩られるために存在しているの。あなたは私の傀儡になったのよ」
育「そんな、マーガレット……うそだよね? 君だってあの孤児院やみんなのためになりたいって――」
桃子「はぁ……あんたって本当にお人好しなのね。これだから温室育ちの上級市民様は嫌なのよ……孤児になったのなら、大人しく郷に従ってボロ雑巾の価値観を受け入れるべきだったのに」
桃子「この世は弱肉強食。私はただ、自分が生き残るために利用できるものを利用したまでよ。院長や他の奴らどうなろうが、私の知ったことじゃないわ」
桃子「だけどねイグナス。私にはあなたが必要なの。あなたがこうして健康に生きているということは、まだあなたからエナジーをいくらでも奪い取れるってこと」
桃子「誇りに思うがいいわ。あなたはただ私の隣で魂を貪られ続けるだけで、私の人生の成功に貢献できるの。あなたにしかできない特別な役割よ。どうかしら、それもまた素敵な人生でしょ?」
育「そうか。君の求める幸せは、ぼくがエナジーを吸われたことで成り立っていたんだね…」
朋花「そういうことです。どうやらあなたは、高い魔力の潜在能力を持っているようですから」
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