3: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:43:46.91 ID:v/g2u2sn0
まあ、こんな感じで今まで生きてきたので特に積極的に彼女がほしいだとか、かわいい女の子と付き合いたいだとか、そういった欲望には従順ではなかった。というよりもそこまで積極的になる意味がわからなかった。
そんなわけで、僕はいままで初恋、ひいては恋というものを経験したことがなかった。そう、したことが『なかった』。過去形なのだ。
4: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:44:17.05 ID:v/g2u2sn0
☆★☆★☆★☆★
5: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:45:42.05 ID:v/g2u2sn0
「あ、隣だね」
6: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:46:19.17 ID:v/g2u2sn0
……なんだろう、すごくかわいい。
振り向いた先にいたのは髪をポニーテールでまとめた子だった。
一目ぼれ、というのだろうか。微笑んだ彼女を見たときドキッとした。
こちらもなにか返さなければ……!せめてかっこよく見えるように……
7: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:46:47.03 ID:v/g2u2sn0
「しっかりご飯食べてる?もっと食べたほうがいいと思うよ?」
「そ、そう?」
8: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:47:29.41 ID:v/g2u2sn0
僕が佐竹さんに声をかけようとしたその時、廊下から佐竹さんを呼ぶ女子の声がした。
佐竹さんの友だちだろうか。
9: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:47:57.69 ID:v/g2u2sn0
☆★☆★☆★
10: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:48:27.53 ID:v/g2u2sn0
新学期にはいってしばらくが経った。
佐竹さんはあの笑顔と気づかいで、僕以外にもクラスの男子にファンを次々と作っていた。うん、あれは反則だよね。
11: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:48:53.90 ID:v/g2u2sn0
「で、どうするんだ?」
「なにをさ」
12: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:50:20.65 ID:v/g2u2sn0
佐竹飯店。
隣町、といっても学校から自転車を走らせて20分くらいのところにある小さな大衆向けの中華料理店。
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