20:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:14:22.63 ID:qOvrccx90
蒼井はぽすりとベンチに腰をかけた。
その腕には包帯が巻かれてある。
「座りなよ、ここ」
21:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:15:03.14 ID:qOvrccx90
「どこ行くの?」
「帰るんだよ」
22:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:15:36.56 ID:qOvrccx90
僕は想像する。
突然、蒼井明衣の現れた僕のクラスは、
騒々しくなるだろう。
23:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:16:14.50 ID:qOvrccx90
僕は、どさりと彼女の隣に座りこむ。
すると蒼井は口角を歪ませて笑う。
「帰るんじゃなかったの?」
24:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:16:42.59 ID:qOvrccx90
「それで?」彼女は首をかしげる。
「なにが」
25:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:17:39.01 ID:qOvrccx90
「じゃあ、蓮見君。
そろそろ、さっきのことを説明してくれてもいいんじゃない。
まだ教えてもらってないでしょ。あれは、どうやってやったの?」
26:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:18:23.81 ID:qOvrccx90
「さっきから何を考え込んでんの?」
「蓮見君から自白させる方法を考えてるの」
27:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:20:13.22 ID:qOvrccx90
「分かった、じゃあやり方を変えるよ」
だが、蒼井明衣は僕の想像を超えた“異常さ”を兼ね備えていた。
28:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:20:43.86 ID:qOvrccx90
それは一瞬の出来事だった。
僕の静止を聞こうともせず、
蒼井はため池の方へと歩いていく。
29:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:21:44.29 ID:qOvrccx90
そして、僕は無意識のうちに『入れ替え』を行使していた。
30:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:22:10.55 ID:qOvrccx90
*
「それじゃあ、そろそろ説明してくれるかな?」
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