28:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:20:43.86 ID:qOvrccx90
それは一瞬の出来事だった。
僕の静止を聞こうともせず、
蒼井はため池の方へと歩いていく。
そして、彼女の身体は宙を舞った。
斜陽と重なり、彼女の後姿は
鮮やかな逆光となり、僕の瞳に映る。
何の迷いもなく、きれいな影となる。
それは、映画のワンシーンにも思えた。
ひとりの少女が死にゆく様を切り取った、
フィルムのようだった。
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