20:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:14:22.63 ID:qOvrccx90
蒼井はぽすりとベンチに腰をかけた。
その腕には包帯が巻かれてある。
「座りなよ、ここ」
「あいにく、僕の定位置は今君が座ってる場所なんだけどさ」
「そういうの気にするんだ。君、名前は?」
「は?」
「だから、名前はって言ってるでしょ。呼びづらいから」
「教える義理はないね」
「うわあ、友達いなさそー」
蒼井は、そう言って憐れむような目を僕に向ける。
もはや、会話する気持ちすら失せ、僕はその場で踵を返した。
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