【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
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82
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◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:38:43.78 ID:BLRBsoCc0
……これ、俺の存在が邪魔じゃないか?
高垣楓のプライベートポートレートとか、出すところに出せば結構な値が付くぞ。
「うん、すてきなツーショットですっ」
以下略
AAS
83
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:39:53.38 ID:BLRBsoCc0
〇
他にも色々な店があった。
以下略
AAS
84
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:41:24.73 ID:BLRBsoCc0
その最も奥まった席に、一人の女性が座っていた。
蓄音機から流れるオールディーズに耳を傾け、下世話なパルプ雑誌を学術的目付きでめくる女性。
以下略
AAS
85
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:42:40.21 ID:BLRBsoCc0
女性――「総代」は顔を上げ、ゆったりと微笑んだ。
以下略
AAS
86
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:45:51.92 ID:BLRBsoCc0
〇
そこからがもう凄かった。
以下略
AAS
87
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:47:52.41 ID:BLRBsoCc0
そう、その人は「マスター」と呼ばれていた。
多分喫茶店のそれをイメージしているのだろう。
彼女は桜舞う真夏のオープンカフェを一手に引き受け、思い思いの時間を楽しむ人々にドリンクや軽食を提供しているのだった。
以下略
AAS
88
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:49:08.76 ID:BLRBsoCc0
対するマスターは首を捻るばかり。
「……そうかしら?」
「いや、すみませんなんでもないです。あーいかんいかん酔ってるな……」
以下略
AAS
89
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:50:00.64 ID:BLRBsoCc0
気付けば高垣さんと柊さんがこっちを見ていた。
「な、なんですか」
「『どこかで会ったか』……なんて、ずいぶん古典的な手を使うのね?」
以下略
AAS
90
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:51:19.26 ID:BLRBsoCc0
歌?
提案を受け、高垣さんは困ったような顔をした。
以下略
AAS
91
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:53:48.21 ID:BLRBsoCc0
「夜市の歌姫が空席で、寂しいのよ。クロさんもこう言っていることだし……どうかしら?」
思いのほか長い時間をかけ、高垣さんはグラスのワインを飲み干して。
以下略
AAS
92
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:54:40.59 ID:BLRBsoCc0
最初の一声で、酔いが醒めた。
以下略
AAS
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