【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
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78
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:03:34.50 ID:BLRBsoCc0
「……夢日記に、お使いください」
「夢日記?」
「何か夢をご覧になり……もしそれが忘れたいものであれば……この本に、書き記してください」
「そうすると、どうなるんだ……?」
以下略
AAS
79
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:34:14.32 ID:BLRBsoCc0
〇
「カナリヤさんっ」
以下略
AAS
80
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:35:42.56 ID:BLRBsoCc0
「予感、当たってました。久しぶりにカナリヤさんと会えましたから」
「あら、嬉しいわ。ありがとう♪」
こっちも自己紹介はしておくべきだろう。
以下略
AAS
81
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:37:07.34 ID:BLRBsoCc0
記念……か。確かに悪くはないかもしれない。
というか選択の余地が無かった。
おっとりしているように見えてこうと決めればグイグイいくタイプらしく、写真屋さんはいそいそと二人を並べさせ、
さっそくカメラを構えてしまう。高垣さんも乗り気なようだ。
以下略
AAS
82
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:38:43.78 ID:BLRBsoCc0
……これ、俺の存在が邪魔じゃないか?
高垣楓のプライベートポートレートとか、出すところに出せば結構な値が付くぞ。
「うん、すてきなツーショットですっ」
以下略
AAS
83
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:39:53.38 ID:BLRBsoCc0
〇
他にも色々な店があった。
以下略
AAS
84
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:41:24.73 ID:BLRBsoCc0
その最も奥まった席に、一人の女性が座っていた。
蓄音機から流れるオールディーズに耳を傾け、下世話なパルプ雑誌を学術的目付きでめくる女性。
以下略
AAS
85
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:42:40.21 ID:BLRBsoCc0
女性――「総代」は顔を上げ、ゆったりと微笑んだ。
以下略
AAS
86
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:45:51.92 ID:BLRBsoCc0
〇
そこからがもう凄かった。
以下略
AAS
87
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:47:52.41 ID:BLRBsoCc0
そう、その人は「マスター」と呼ばれていた。
多分喫茶店のそれをイメージしているのだろう。
彼女は桜舞う真夏のオープンカフェを一手に引き受け、思い思いの時間を楽しむ人々にドリンクや軽食を提供しているのだった。
以下略
AAS
88
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/18(火) 23:49:08.76 ID:BLRBsoCc0
対するマスターは首を捻るばかり。
「……そうかしら?」
「いや、すみませんなんでもないです。あーいかんいかん酔ってるな……」
以下略
AAS
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