【ミリマス】馬場このみ『衣手にふる』
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46: ◆Kg/mN/l4wC1M
2019/08/15(木) 21:02:00.69 ID:An8umD0so
「あの子は……。モニカは、『いまの桃子だから』演じられたと思ってる。」

「シンシアさんも、きっとそうなんだ、って。あのとき見てて思った。」

「桃子ちゃん……。」
以下略 AAS



47: ◆Kg/mN/l4wC1M
2019/08/15(木) 21:02:34.88 ID:An8umD0so
桃子は自身の両の手が、このみの手を包んでいることに気づいた。
自身の顔が少しずつ熱くなっていくのを感じて、あわてて手を離した。

「な、なんか恥ずかしくなってきちゃった……。と、とにかく。桃子はこのみさんとは違うから……。」

以下略 AAS



48:名無しNIPPER[sage]
2019/08/16(金) 18:44:13.68 ID:/J9ed0xSo
ええやん


49: ◆Kg/mN/l4wC1M
2019/08/31(土) 00:29:43.70 ID:BiyDrPqgo
***

桃子と別れたこのみは、例の書類の束を持って、レッスン室へ向かっていた。
とはいえ、昼のような調子で張り詰め過ぎるようなことをするつもりはもうなかった。
役作りに充てられる時間はまだ十分あるし、視野が狭まっている状態ではいいものは当然できない。
以下略 AAS



50: ◆Kg/mN/l4wC1M
2019/08/31(土) 00:31:42.16 ID:BiyDrPqgo
レッスン室までの途中、窓越しに廊下に落とされた新緑の木々の影を見て、このみは太陽が傾き始めていることを知った。
木々の葉が海風で揺れる音に気がつき、しばらくの間このみは目を閉じて、それが心地よく耳を撫でるのを感じていた。
……のであったが、それも束の間だった。
なにやら聞こえてきた騒がしい声と、がらがらと何かが倒れるような物音に、その小さな音色はすぐさま掻き消されてしまった。
それらを少し聞いただけでも、曲がり角の向こう側の惨状が目に浮かんでくるようだった。
以下略 AAS



51: ◆Kg/mN/l4wC1M
2019/08/31(土) 00:33:08.69 ID:BiyDrPqgo

このみは息を吐いたあと、角を曲がりながら、いつものように何度目か分からない言葉を言う。

「こーら、そこのわんぱく娘たち!」

以下略 AAS



52: ◆Kg/mN/l4wC1M
2019/08/31(土) 00:34:31.52 ID:BiyDrPqgo

真美が今まさに投じたバレーボールは、4番と10番ピンだけを綺麗に残して、
向こう側で待機していた昴の手の中に吸い込まれていった。

「よっ、と。あ、このみもやらない?結構盛り上がるんだぜ、これ。」
以下略 AAS



53: ◆Kg/mN/l4wC1M
2019/08/31(土) 00:36:07.66 ID:BiyDrPqgo

「……別に、やるなーって話じゃなくてね。ただ廊下は人が通って危ないから、やるなら別の場所でやりましょ、ってこと。」

「このみん。別の場所って……。例えば、どこ?」

以下略 AAS



54: ◆Kg/mN/l4wC1M
2019/09/15(日) 22:41:35.32 ID:VqG4l+2oo
片付ける、と言ってもペットボトルとボールだけで、そんなに物が散らかっているわけでもない。

「あら、環ちゃん。一回で全部持ってきてくれたの。」

「くふふ、これくらいへっちゃらだぞ!」
以下略 AAS



55: ◆Kg/mN/l4wC1M
2019/09/15(日) 22:42:28.20 ID:VqG4l+2oo

「遊ぶなら、あまり騒がしくしないで、危なくないようにね。」

「むむ……騒がしくなくて……。」

以下略 AAS



56: ◆Kg/mN/l4wC1M
2019/09/15(日) 22:43:04.79 ID:VqG4l+2oo

「ど、どうしたの、二人とも……。」

「……このみん君。真美たちは気づいてしまったのだよ……。たった一つの真実に……!」

以下略 AAS



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