【モバマス】周子「四つの季節、二人の帰り道」
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33: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/05/31(金) 22:34:54.13 ID:kcSV+mvpO

 そりゃ散々やけ酒した後にあんな運動をしたら、三半規管もぐちゃぐちゃになるだろう。


「うぅぅ……吐きそうー……」
以下略 AAS



34: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/05/31(金) 22:35:31.50 ID:kcSV+mvpO

 公園内にある自販機で水を買ってベンチへ戻ると、周子はしおらしくなっていた。


「ほんまごめんって……許してぇ」
以下略 AAS



35: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/05/31(金) 22:36:11.89 ID:kcSV+mvpO

 不幸中の幸いだが、二人とも服が汚れるようなことはなかった。周子にかろうじて残った理性が必死に働いたのかもしれなかった。


「あっはっは。いやぁ、流石にブランコは不味かったねー」
以下略 AAS



36: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/05/31(金) 22:36:46.96 ID:kcSV+mvpO

「いくらか楽になったんなら、ぼちぼち帰るぞ」


 ベンチから立とうとしながら俺は周子に声を掛ける。
以下略 AAS



37: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/05/31(金) 22:37:40.83 ID:kcSV+mvpO

 何馬鹿なこと言ってるんだ。そりゃオーディションに落ちて凹んでるのは分かるけどさ。それにしてもお前今日は、やけに面倒臭いこと言うなぁ……。

 そんなことを胸の内で溢して、周子の顔を眺める。
 彼女はそっぽを向いて唇を尖らせていた。
以下略 AAS



38: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/05/31(金) 22:38:48.50 ID:kcSV+mvpO

 ──ゆらゆら揺れて夢のようで


 周子の澄んだ歌声が狭い部屋に響いていた。
以下略 AAS



39: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/05/31(金) 22:39:44.94 ID:kcSV+mvpO

「あれ、まだ曲入れてなかったん?」


 歌い終えた周子は俺の隣に座って、タブレットを覗き込んで来た。
以下略 AAS



40: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/05/31(金) 22:40:23.49 ID:kcSV+mvpO

 そしてそれを意識してしまったことに、自己嫌悪する。

 ……何どぎまぎしてるんだ、おっさん。
 思春期の男子中学生みたいな反応してんなよ。
以下略 AAS



41: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/05/31(金) 22:41:00.91 ID:kcSV+mvpO

 苦笑している周子の肩を遠ざけようと、ぐうっと押し返す。すると彼女はふざけたように矯声を上げた。


「やーん、いけずぅー♪」
以下略 AAS



42: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/05/31(金) 22:41:38.05 ID:kcSV+mvpO

「……はいはい、ありがとな。俺がいつまでも売れ残ってた時は貰ってくれ」

「へへーん。予約済みってことで、よっろしくー」

以下略 AAS



43: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/05/31(金) 22:42:12.30 ID:kcSV+mvpO

── 秋 ──


 その日もフォーマルハウトは、見えていたのだろうか。ふにゃふにゃと柔らかいアスファルトを歩く俺に、それを確かめる術はなかった。
以下略 AAS



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