36: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/05/31(金) 22:36:46.96 ID:kcSV+mvpO
「いくらか楽になったんなら、ぼちぼち帰るぞ」
ベンチから立とうとしながら俺は周子に声を掛ける。
深夜一時。ベンチのすぐ裏には、朽ちかけた紫陽花がしょんぼりと佇んでいた。
その前で座り込んだままの周子は、紫陽花と同じようにだらりと背を丸めている。
「帰り道分からーん」
「……えぇ?」
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