39: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/05/31(金) 22:39:44.94 ID:kcSV+mvpO
「あれ、まだ曲入れてなかったん?」
歌い終えた周子は俺の隣に座って、タブレットを覗き込んで来た。
「さてはシューコちゃんに釘付けだったなー?」
「……そんな訳あるか阿呆。ほら、続けて入れて良いぞ」
何となく視線を合わせないようにしながら、机の上のリモコンを彼女へと押し出した。
しかし周子はそれを手にしようとしなかった。こちらに肩を寄せるようにして、そのまま操作し始める。
「おい、近い」
「なぁにー、照れてるん? ほれほれぇ」
鼻歌混じりに周子はより一層距離を縮めてくる。
肩同士が触れた部分が、やたらと温かく感じた。
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