8:名無しNIPPER[saga]
2019/05/05(日) 00:29:29.65 ID:OWpqcD6m0
準備を終えたスタッフさん達に呼ばれ、楓さんが緩く手を振り返す。
俺も手元の進行表を見直しながら彼らの元へと向かった。
9:名無しNIPPER[sage]
2019/05/05(日) 01:09:07.43 ID:SczZTxO6o
ちょっと楓さん強すぎませんかね……
10:名無しNIPPER[sage]
2019/05/05(日) 03:19:45.45 ID:UDHTBX2Xo
>>5
ほ?
11:名無しNIPPER[saga]
2019/05/05(日) 09:14:50.85 ID:OWpqcD6m0
足早に聖書台を目指そうとして、繋いだ手がぴんと水平に伸びた。
背後からこつ、こつんと足音が響く度に角度がついて、
立ち止まった俺の隣で、彼女もぴたりと立ち止まる。
12:名無しNIPPER[saga]
2019/05/05(日) 10:31:04.40 ID:OWpqcD6m0
◇ ◇ ◆
「お疲れ様でした」
13:名無しNIPPER[saga]
2019/05/05(日) 10:54:27.59 ID:OWpqcD6m0
抱えたブーケを見つめ、楓さんは軽く首を振った。
「大丈夫です。気にしていませんよ」
14:以下、名無しにかわりまして高垣楓後援会がお送りします[sage]
2019/05/05(日) 11:00:10.54 ID:OWpqcD6m0
― = ― ≡ ― = ―
15:名無しNIPPER[saga]
2019/05/05(日) 11:55:03.32 ID:OWpqcD6m0
◇ ◇ ◆
支払いを終えて戻ってみると楓さんが子供たちに囲まれていた。
耳馴染みの無い、幾らか辿々しい歌を唄う度に、子供たちが手を叩いてはしゃぎ回る。
16:名無しNIPPER[saga]
2019/05/05(日) 12:17:57.05 ID:OWpqcD6m0
スパーケンブルグという地名に憶えは無かったが、
いざ訪れてみればなかなか盛大なお祭りだった。
伝統衣装らしい服を着た老若男女が賑やかに行き交っている。
17:名無しNIPPER[saga]
2019/05/05(日) 12:46:19.16 ID:OWpqcD6m0
楓さんに小さな袋を差し出す。
彼女はしばらくぽかんとした後、おそるおそるといった様子でその袋を受け取った。
妙にぎこちない仕草に首を傾げていると、
祭りの喧騒にかき消されてしまいそうな声量で、けれど確かに呟いた。
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