41: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2019/04/27(土) 02:50:39.82 ID:HvshuUb/0
「でも、そうすると桃子ちゃんは? 今どんな気持ちでおりますかな〜」
さらには美也がいつかのように問いただすと。
42: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2019/04/27(土) 02:51:52.87 ID:HvshuUb/0
だが、その目線はしっかり私を捉えていた。
ならば私も彼女を見つめ返し、真剣な気持ちで応えなくてはいかん!
43: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2019/04/27(土) 02:52:55.26 ID:HvshuUb/0
「ん、まぁ、そうかもしれない……」
「……お日様も無くちゃ困るけどね」
44: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2019/04/27(土) 02:54:46.46 ID:HvshuUb/0
===
さて――誠に勝手な事ながらも、その後に続く小騒動の仔細は敢えて省かせて頂きたい。
……いや、別にやましいことは何もないが、これ以上はある種のオフトーク。
45: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2019/04/27(土) 02:55:46.84 ID:HvshuUb/0
「――それでプロデューサーは畳の上に?」
「他にドコに寝ろって言うんですか? まさか二人の間に挟まれなんて――」
46: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2019/04/27(土) 02:57:13.58 ID:HvshuUb/0
とはいえ――私が美也たちと会場を抜け出してから暫く。
彼女から話を訊いた限り、どうやら突如として主役の消えた宴も時間と共にお開きを迎え、
今となっては参加者達も三々五々の体で家路についてしまったと言う。
47: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2019/04/27(土) 02:58:23.07 ID:HvshuUb/0
「いいえ、不思議とそういう苦労は何も。
ただ運転できる人間の都合上、あずさの車に乗ることになった気の毒な子達が何人か。
――それもこれも、貴方にわたくし専属の運転手である自覚が足りないせいですわ」
48: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2019/04/27(土) 03:00:12.80 ID:HvshuUb/0
だが次の瞬間、私達の言い争う声で眠っている桃子が寝返りを打った。
それなりに騒がしくしていたのだ。
49: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2019/04/27(土) 03:01:20.62 ID:HvshuUb/0
「ちょっと、どうかしたんですか?」
「シー……もう少しお静かに」
50: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2019/04/27(土) 03:05:09.28 ID:HvshuUb/0
「だって、その位が丁度良さそうじゃありませんか。
自分が思っていたよりも、相手の事を知ってるようで知らない位置……
だからこそ分かり合おうって努力をする。
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