45: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2019/04/27(土) 02:55:46.84 ID:HvshuUb/0
「――それでプロデューサーは畳の上に?」
「他にドコに寝ろって言うんですか? まさか二人の間に挟まれなんて――」
「言いませんわよそんな事は! ……ただ、まぁ、忠告させて頂くなら」
「何です?」
「そもそも貴方のような大の男は、同室でうたた寝するのも避けるべきですわね。……それとほっぺに畳の跡」
言って、相手は呆れたように私の頬へと指を出した。
その発言は実に正論中の正論と言え、
ぐうの音も出ない私はただただ己の押しの弱さを呪い、
頬に残った跡を罪人の証のように感じ、
また和室まで様子を見に来てくれたのが彼女であった事に不幸中の幸いを見出すと内心ほっと溜息をついた。
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