49: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2019/04/27(土) 03:01:20.62 ID:HvshuUb/0
「ちょっと、どうかしたんですか?」
「シー……もう少しお静かに」
そうして起こさなくてはいけないのに、寝返りで捲れた布団を
掛け直してしまうのは彼女に染みついた育ちの良さだろうか?
今度は参ったな、といった気持ちでポリポリ頭を掻いたところ。
「……こうして寝顔が並んでいると、まるで仲のいい姉妹のようですわね」
同意を求める彼女の視線。
私は「そうですね」と小さく頷いて――だが、すぐに考えを少々改めると。
「いや、それよりはもう少し離れた関わり方、家族と親戚の間ぐらいじゃないですかね?」
「それはまた、どうしてそう思うんですの?」彼女が不思議そうに訊き返す。
53Res/34.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20