73: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/29(月) 00:22:13.75 ID:uFnZQdOAo
プロデューサーに気づいた少女が、すっくと立ち上がってペコリと一礼する。
「プロデューサーさん、お疲れさまです」
「おう、長富。 新人を連れてきたから、紹介するわ」
「あっ。 ……こないだの……!」
「こ、こんにちは……あはは……」
菜々は遠慮がちに手を振ってみせた。
「は、初めまして、安部菜々っていいます……え、えと、じゅ、17歳、です」
なんとなくいつも通りの自己紹介がはばかられて、控えめな挨拶になってしまう。
緊張しているように受け取ったのか、少女が気を遣ってくれた。
にこりと穏やかな笑顔にドキリとさせられる。
「そんなに他人行儀でなくてもいいですよ。 こないだのステージ、とっても素敵でした!」
「……ホントですか?」
菜々の顔がぱぁっと明るくなった。
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