44: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:04:40.59 ID:xnInN/pyO
曜「じゃあ私達──」
千歌「だけど……ごめんなさい」
喜びの絶頂に舞い上がったのも束の間、一瞬で奈落の底へ叩き落とされた心持ちになる
45: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:05:32.25 ID:xnInN/pyO
千歌「曜ちゃんが嫌いって訳じゃないよ。っていうか『どうやったら嫌いになれるの?』って感じだし」
曜「あ、ううっ……」
振った側だというのに、千歌ちゃんは涙をぽろぽろこぼしながらも私を精一杯フォローしてくれる
46: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:06:24.59 ID:xnInN/pyO
千歌「決勝が終わったら。結果発表は翌日でしょ?」
曜「うん、そうだね」
千歌「夕方デートへ誘って、その時に告白する」
47: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:07:23.85 ID:xnInN/pyO
曜「あはは……そう、だよね」
わかっていた
千歌ちゃんはずっと、梨子ちゃんのことを一途に想っていたんだって
48: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:08:22.59 ID:xnInN/pyO
曜「いや、いいって。ルビィちゃんが思ったとおりだから」
ルビィ「いや、でも──」
曜「わかってたんだけどね。千歌ちゃんが梨子ちゃんへ恋してたって」
49: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:09:13.98 ID:xnInN/pyO
曜「ごめんね、情けない先輩で」
ルビィ「いいんですよ。フラれたら悲しいのは当たり前ですもん」
函館のイベントで一皮剥けたのか、ダイヤちゃんの面影が垣間見えるほどしっかり応えてくれた
50: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:10:41.05 ID:xnInN/pyO
ルビィ「花丸ちゃんと善子ちゃんだって付き合ってたりしますし」
曜「ああ、あの2人もかー」
善子ちゃんと花丸ちゃんも普段から親密なスキンシップをしているので納得がいく
51: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:11:22.31 ID:xnInN/pyO
曜「付き合おっか。私達も」
ルビィ「えっ?」
52: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:12:28.57 ID:xnInN/pyO
ルビィ「ま、まあ付き合い始めてから親しくなる恋ってのも、アリだとは思いますし」
だからこれから彼女の新しい一面をもっと知って、より深い関係になれたらいい
そう考えていた
53: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:13:23.19 ID:xnInN/pyO
曜「完全にその場のノリで……って感じだったけどね」
ルビィ「わかってますよ。長年片想いしてた人へフラれて、自棄になってたことぐらい」
何はともあれ、いざ付き合い始めると彼女の意外な素顔に次々と気付かされる
54: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:14:32.32 ID:xnInN/pyO
曜「ちょっとそこの君? 何見てるのっ!?」
???「何か問題でも? 別にカメラで撮影している訳ではありませんし」
静真高校の制服を着た、釣り目で少し鼻が高めな金髪の娘だった
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