曜「たとえみんなが望むとしても」
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53: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:13:23.19 ID:xnInN/pyO
曜「完全にその場のノリで……って感じだったけどね」

ルビィ「わかってますよ。長年片想いしてた人へフラれて、自棄になってたことぐらい」

何はともあれ、いざ付き合い始めると彼女の意外な素顔に次々と気付かされる

お喋りしていて楽しい心持ちになるのもまた事実だし

ルビィ「でも、きっかけなんてそんなんでいいんです」

曜「ルビィちゃん……」

ルビィ「ルビィとしても『憧れの人とお付き合いできる』ってことに浮かれてて、その後のプランなんかこれっぽっちも考えてませんでしたから」

曜「私のこと、そんな風に見ててくれてたんだね」

キュートな後輩から慕われるのは決して悪いことではなくて、つい口元が弛んでしまった

ルビィ「でも、もう付き合い始めて3ヶ月にもなるんです。だからそろそろルビィを『千歌ちゃんの代わり』じゃなくて『ルビィ』として見てほしいんです」

背伸びした彼女のふっくらとした唇が少しずつ距離を縮めてゆく

そうだ、もう私達は恋人同士なんだ

だからこのまま口づけを交わしても──、

???「ジー」

──と意を決した矢先、誰かの鋭い視線を感じてしまった


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