曜「たとえみんなが望むとしても」
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48: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:08:22.59 ID:xnInN/pyO
曜「いや、いいって。ルビィちゃんが思ったとおりだから」

ルビィ「いや、でも──」

曜「わかってたんだけどね。千歌ちゃんが梨子ちゃんへ恋してたって」

ルビィ「曜さん……」

曜「ああ……やだやだ! 『私が梨子ちゃんだったら』なんて、『梨子ちゃんになれたら』なんて」

真っ白だった心の中へ、どす黒い醜悪な感情がなみなみと注がれてゆくのが自覚できる

曜「そんなの……『あの頃から何にも変われてない』ってことじゃんか!」

2人が仲良くしている様へ疎外感を覚え、嫉妬心を向けるようになった夏の予備予選の頃と

自分が腹立たしかった

一番好きな人と、私にとっても大切な親友でもあるもう1人の仲を、素直な心持ちで応援できない自分が

曜「ううっ……ああーっ!」

ルビィ「泣いても、いいですよ。ルビィの胸で良ければ」

私よりも一回り小さな後輩が、慈愛の眼差しを向けながら両腕を大きく開いた

曜「うああぁーっ! 千歌ちゃん、千歌ちゃんっ、千歌ちゃぁーんっ!!」

涙と声が涸れるまで、私はルビィちゃんの胸の中で泣き続けた


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