男「この俺に全ての幼女刀を保護しろと」
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561: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2020/02/25(火) 01:54:30.75 ID:h4Hvdco40




幼刀 Lolita sword
以下略 AAS



562:名無しNIPPER[saga]
2020/02/25(火) 01:56:34.02 ID:h4Hvdco40

露離魂町への帰路の途中、彼らは再び助寺への石段を踏みしめていた。
ひたすら草履と石が擦れる音の中もう辛抱たまらずといった様子の乱怒攻流が嘆きをこぼす。

乱怒攻流「あ゛〜もうまたここを上ることになるなんてぇ〜……」
以下略 AAS



563:名無しNIPPER[saga]
2020/02/25(火) 01:57:25.75 ID:h4Hvdco40
乱怒攻流「はぁ……にしても透水あんた……見かけによらず体力あるわね……」

透水「えへへ、そうかな」

透水が上りながら照れくさそうに笑うと藍染が風に揺れる。
以下略 AAS



564:名無しNIPPER[saga]
2020/02/25(火) 01:58:18.24 ID:h4Hvdco40
紺之介「着いたぞ」

一足先に到着した紺之介が一度下の二人に号令を入れてから先を急ぐ。
二度目の彼らの訪れに一番最初に出迎えてくれたのは紺之介を枝でつつき回した童であった。

以下略 AAS



565:名無しNIPPER[saga]
2020/02/25(火) 01:59:18.13 ID:h4Hvdco40
愛栗子が顔を伏せ、乱怒攻流の気まずく落ちた肩を透水がさする。
その中で唯一断片的な事実を単刀直入に彼に伝えようとした紺之介だったが言葉は上手く喉を通らずただの呼吸となって侘しく気化した。

紺之介「悪いな。とりあえず、お前らの先生に会わせてもらえるか」

以下略 AAS



566:名無しNIPPER[saga]
2020/02/25(火) 02:00:04.74 ID:h4Hvdco40

…………………………


茢楠「そう、ですか」
以下略 AAS



567:名無しNIPPER[saga]
2020/02/25(火) 02:01:01.00 ID:h4Hvdco40
紺之介「あいつを壊してしまったのは全て俺の弱さ故だ」

愛栗子「紺……」

茢楠「そんな、顔をお上げになってください。仏の教えを乞う者からすればフミもフミの子も本当はもう世を去っているというのが理というもの……それにですね、紺之介さん」
以下略 AAS



568:名無しNIPPER[saga]
2020/02/25(火) 02:02:12.37 ID:h4Hvdco40
茢楠「……最近少しお兄さんお姉さんになった子たちが見ててくれてるんですよ。ちゃんと、育っているんです。ここには遺されているんですよ。フミが皆に与えた慈愛の教えが」

茢楠「そうして彼らがまたその意志を子に伝え、その子がまた孫に誰かを愛することの素晴らしさを教えてくれるでしょう。そうやってフミの生きた証はこれからも世に刻まれていくんです」

茢楠は紺之介の手を取り彼を立ち上がらせながら続けた。
以下略 AAS



569:名無しNIPPER[saga]
2020/02/25(火) 02:02:42.34 ID:h4Hvdco40

茢楠の彼らを慰め導く姿はまさしく聖職者の鑑と紺之介は感応した。
刃踏がこの世に遺したものの一番は今自分の目の前にあると彼は悟るのであった。

紺之介「……すまない。感謝する」
以下略 AAS



570:名無しNIPPER[saga]
2020/02/25(火) 02:03:08.23 ID:h4Hvdco40
茢楠「坊主冥利に尽きます……ですがまあ」

紺之介「ん?」

賞賛を受け茢楠はにこりと微笑んだ。
以下略 AAS



571:名無しNIPPER[saga]
2020/02/25(火) 02:03:35.22 ID:h4Hvdco40
………………………


別室を後にしながら紺之介は茢楠に殴られた頬をさすっていた。

以下略 AAS



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