男「この俺に全ての幼女刀を保護しろと」
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511: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2020/02/24(月) 00:36:50.14 ID:7Hi8D/RJ0

源氏「ハァ〜……どっこいしょっと」

季節は初冬。曇り空の冷めた空間は男の吐いた息を一瞬で白く染め上げた。
彼が腰掛けた木造は短く軋みその音に目を覚ました野良猫は彼らにそこを譲るかのようにその場を去っていった。
以下略 AAS



512:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 00:38:05.88 ID:7Hi8D/RJ0
源氏「どうだ、ちゃんと奴らはこっち来てるか」

児子炉「ちかづいてきてる。たぶん、もう少し」

源氏「はァ〜楽しみだなオイ。待ちに待ったアイツとの本気の激闘が遂に幕を開けるってわけだ」
以下略 AAS



513:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 00:38:55.64 ID:7Hi8D/RJ0
源氏「なんだいつにも増してノリが悪いじゃねェか。お前ももう少しで闘り合いたかった奴に会えるんだろ? もっとアゲてけよ」

無論児子炉が源氏の言うところの『ノリ』がよかったことなど一度たりともない。
だが彼女がいつにも増して陰気であることは確かであり差し当たって源氏もそれを理解しての発言であった。

以下略 AAS



514:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 00:40:17.51 ID:7Hi8D/RJ0
児子炉「……愛栗子といっしょにいたアレ」

源氏「んァ?」

最低限聞き取れるかどうかの小声で呟かれたそれが一体何を指すのか、源氏はしばし首を傾け脳内で消去法によってそれを導き出していく。
以下略 AAS



515:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 00:40:55.74 ID:7Hi8D/RJ0
源氏「で、ヤツがどうした」

児子炉「……ちょっと、将軍様のにおいした」

源氏「は? 一体どういうことだそりゃ」
以下略 AAS



516:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 00:42:12.38 ID:7Hi8D/RJ0

相変わらず無言で不快感を表す児子炉だが今度は荒々しく服を引かれたせいかその表情は今にも源氏を吹き飛ばさんとするほどの圧を帯びていた。
だがそれに当てられても尚源氏怯むことなし。
彼女の服に引き裂きかねないほどの力を手に込めたままドスのきいた声色で児子炉に言って聞かせる。

以下略 AAS



517:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 00:43:27.29 ID:7Hi8D/RJ0

再び軋む木造に腰掛けて一先ず感情の起伏を落ち着かせた源氏は思い出すように呟いた。

源氏「『いつの世も最後に人が求めるものは食に休に色』……か、くだらねェ」

以下略 AAS



518:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 00:44:22.73 ID:7Hi8D/RJ0
源氏「オイ児子炉ィ」

重々しい呼びかけに児子炉改めて源氏の方へと向き直る。
彼は彼女に薄気味悪い笑みを見せるとその上がった口角のまま交渉を持ちかけた。

以下略 AAS



519:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 00:45:58.46 ID:7Hi8D/RJ0
………………………

そして源氏らがたどり着いて三日後、ついにその時は来た。
己に近づいてくるを鋭い覇気を敏感に察知し道場にもたれてい源氏は直ぐに身構えた。

以下略 AAS



520:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 00:47:04.62 ID:7Hi8D/RJ0

彼女らが紺之介の後方でやり取りをする中、源氏は腰の児子炉に手をかけてほくそ笑む。

源氏「じゃ、始めるか」

以下略 AAS



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