【シャニマスSS】霧子「チョコレート、ツツジの花、フォークダンス」
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◆/rHuADhITI
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2019/02/15(金) 00:01:46.09 ID:zDo8rKZ40
恋鐘「それから……『長崎もんのアイドルなら、長崎の歌を歌ってみろ!』って言われたばい」
霧子「プロデューサーさんは……?」
恋鐘「ちょうど外しとって、おらんかった」
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◆/rHuADhITI
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2019/02/15(金) 00:03:07.46 ID:zDo8rKZ40
最初の所から、その光景たちを想像してみた。
初めて行った場所で、見知らぬ人に絡まれて、『歌ってみろ』と凄まれて。
それなのに逃げ出さないで、ちゃんと歌って見せて、誰かを感動までさせて。
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◆/rHuADhITI
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2019/02/15(金) 00:04:06.99 ID:zDo8rKZ40
恋鐘「その成果を見せたい思うんは、ぜーんぜん悪いことじゃなかろ?」
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◆/rHuADhITI
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2019/02/15(金) 00:04:59.05 ID:zDo8rKZ40
ガタンゴトンと音を立てて、目的の駅に電車が停まった。
事務所の最寄駅だ。
わたしはイヤホンを外し、スマホを鞄にしまって立ち上がる。
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◆/rHuADhITI
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2019/02/15(金) 00:06:19.82 ID:zDo8rKZ40
もし仮に、恋鐘ちゃんが同じクラスの女の子だったとしよう。
フォークダンスの授業で、恋鐘ちゃんが踊る。
綺麗に、華麗に、魅力的に、誰よりも人目を引いて踊る。
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◆/rHuADhITI
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2019/02/15(金) 00:07:09.66 ID:zDo8rKZ40
歩いて、目的地にたどり着く。
明かりが点いている事務所を見上げる。
そうした時に、ふと呟きがもれた。
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◆/rHuADhITI
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2019/02/15(金) 00:08:36.14 ID:zDo8rKZ40
P「……き、霧子か。驚いたぞ」
プロデューサーさんが目を丸くしている。
それを見て、扉を開けるのに勢いがつき過ぎてしまったことを理解した。
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◆/rHuADhITI
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2019/02/15(金) 00:09:31.91 ID:zDo8rKZ40
P「……待ってくれ、霧子」
プロデューサーさんが、その行動を言葉で制した。
心が微かに震える。
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◆/rHuADhITI
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2019/02/15(金) 00:10:47.59 ID:zDo8rKZ40
事務所のレッスンスタジオ、そこの音響機材とノートパソコン。
それらを接続しようと、プロデューサーさんが作業をしている。
それを手伝うことができずに、わたしはそれを見つめている。
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◆/rHuADhITI
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2019/02/15(金) 00:11:44.69 ID:zDo8rKZ40
わたしは勘違いをしていた。
プロデューサーさんは、勘違いをしている。
フォークダンスの授業を受けたかった本当の理由まで、プロデューサーさんは辿り着いていない。
以下略
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◆/rHuADhITI
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2019/02/15(金) 00:12:46.74 ID:zDo8rKZ40
霧子「I would lo……」
思わず、何かを口走ってしまいそうになる。
その大切な言葉だけは、取って置くためにじっと堪えて、プロデューサーさんの手を取る。
以下略
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