【シャニマスSS】霧子「チョコレート、ツツジの花、フォークダンス」
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15: ◆/rHuADhITI[sage saga]
2019/02/15(金) 00:01:46.09 ID:zDo8rKZ40
恋鐘「それから……『長崎もんのアイドルなら、長崎の歌を歌ってみろ!』って言われたばい」

霧子「プロデューサーさんは……?」

恋鐘「ちょうど外しとって、おらんかった」

霧子「それで、歌を……」

恋鐘ちゃんの気持ちも分かる。

その人の言い草には、トゲがあるように思う。

恋鐘「うち、佐世保のみんなの歌ば歌ったんよ。漁師のオッチャン達に教えて貰った、大切なもん」

霧子「そしたら……」

恋鐘「思いっきり泣かれたばい。『お母ちゃん、お父ちゃん……!』って」

霧子「そ、その人……ホームシックだったんだね……」

衝撃的な展開だ。

私も親元を離れれば、そんな風になる時が来るのだろうか。

恋鐘「そいで……うちは歌ってしまったし、泣いとる人はおるしで、人が集まってくるやろ?」

霧子「そう……だよね……」

恋鐘「そこで誰かが、自分の国の歌ば歌い始めよったと。いつのまにか、そういう雰囲気になっとった」

……その時点で、事態は恋鐘ちゃんの制御を離れたのだろう。

その先を、恋鐘ちゃんが語ってくれる。

気が付いたら、色んな人が持ち回りで歌っていたこと。

それが楽しくて、一緒に歌ったりしたこと。

多くの人が笑顔だったこと。

そして、その話の小さなオチ。

恋鐘「プロデューサーが戻ってきた頃には、小さなライブみたいになっとったんよ」

絶句するプロデューサーさんの姿が、目に浮かぶ。


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