俺様娘「なんつーか、世の中、色々フクザツだろ?」
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17:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:12:21.43 ID:r+/yxZP+0
「……ありがとな」
「えっ?」
「俺を見捨てないでくれて、ありがとう」
感謝されて、胸が熱くなった。今しかない。
18:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:13:40.99 ID:r+/yxZP+0
「私に何か出来ることはありませんか!?」
「もう、何もない。既に、手遅れだ……」
「えっ?」
彼はまるで吐血するように下痢便を漏らした。
19:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:15:17.37 ID:r+/yxZP+0
「好きな人……?」
「いや、これは、あの、その……」
「俺は好きで下痢便を漏らしたわけじゃない」
だから、そうじゃないってば。こうなったら。
20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:17:01.46 ID:r+/yxZP+0
「あのですね、よく聞いてください」
私は彼と目線を合わせて、ちゃんと説明した。
「まず大前提として、私はあなたが好きです」
21:名無しNIPPER[sage sage]
2019/02/08(金) 23:18:01.03 ID:r+/yxZP+0
「ど、どうしたんですか……?」
「俺もお前が好きだ!」
「ふぇっ?」
おかしいな。私のターンだったのに。ズルい。
22:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:22:37.71 ID:r+/yxZP+0
最後に、これは近頃、セカイ系の物語を目にすることが減ったと感じて書いた作品です。
最後まで、お楽しみください。
それでは以下、三作品目です。
23:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:25:48.24 ID:r+/yxZP+0
「……守って、欲しいな」
思わず、そう独りごちた。
周囲は死屍累々といった有様で。
戦場という名の地獄を、物語っていた。
24:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:28:09.85 ID:r+/yxZP+0
「怪我人はいませんかー!?」
爆心地に徒歩で向かいつつ、呼びかける。
呻き声が聞こえたら、すぐさま駆けつける。
助かった人と、助からなかった人がいた。
25:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:30:23.79 ID:r+/yxZP+0
「エンジンは2つも要らないよね?」
メリメリと、片方のエンジンを剥がして。
「ほら、さっさとおかえり」
26:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:32:38.62 ID:r+/yxZP+0
「えぇ〜! こちらから仕掛けるんですかぁ?」
司令部からの指示に、難色を示す。
守るのは本意でも、襲うのは不本意だ。
そんなことをしても、犠牲者が増えるだけだ。
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