俺様娘「なんつーか、世の中、色々フクザツだろ?」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:02:58.44 ID:r+/yxZP+0
「はぁ〜! 気持ち良かった!」
「お疲れさん」
「ん……ていうか、てめぇっ!」

ひと仕事を終え、労うと、思い出したように。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:03:32.74 ID:r+/yxZP+0
以下、二作品目です。


12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:05:06.23 ID:r+/yxZP+0
「お前みたいな美人でも排泄するのか?」
「おっ?」

ずっと好きだった相手に、そう尋ねられた。
前半は問題なし。美人と言われた。嬉しい。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:06:27.53 ID:r+/yxZP+0
「それで、出たのか?」

催促され、決断を迫られて、カミングアウト。

「……で、出たよ」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:07:36.02 ID:r+/yxZP+0
「腹が痛いなら、我慢しない方がいい」

だから、違うって。私は何度も首を横に振る。

「照れてる場合じゃないだろ」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:09:21.15 ID:r+/yxZP+0
「今日も出たか?」
「……出ました」
「そうか。それは良かった」

あの日から、排便の報告が日課となった。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:10:32.23 ID:r+/yxZP+0
「今回だけは大目にみてやるよ」
「あ、有り難き幸せ」

何に幸せを感じているんだろうね、私は。

以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:12:21.43 ID:r+/yxZP+0
「……ありがとな」
「えっ?」
「俺を見捨てないでくれて、ありがとう」

感謝されて、胸が熱くなった。今しかない。
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:13:40.99 ID:r+/yxZP+0
「私に何か出来ることはありませんか!?」
「もう、何もない。既に、手遅れだ……」
「えっ?」

彼はまるで吐血するように下痢便を漏らした。
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:15:17.37 ID:r+/yxZP+0
「好きな人……?」
「いや、これは、あの、その……」
「俺は好きで下痢便を漏らしたわけじゃない」

だから、そうじゃないってば。こうなったら。
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:17:01.46 ID:r+/yxZP+0
「あのですね、よく聞いてください」

私は彼と目線を合わせて、ちゃんと説明した。

「まず大前提として、私はあなたが好きです」
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage sage]
2019/02/08(金) 23:18:01.03 ID:r+/yxZP+0
「ど、どうしたんですか……?」
「俺もお前が好きだ!」
「ふぇっ?」

おかしいな。私のターンだったのに。ズルい。
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:22:37.71 ID:r+/yxZP+0
最後に、これは近頃、セカイ系の物語を目にすることが減ったと感じて書いた作品です。
最後まで、お楽しみください。

それでは以下、三作品目です。


23:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:25:48.24 ID:r+/yxZP+0
「……守って、欲しいな」

思わず、そう独りごちた。
周囲は死屍累々といった有様で。
戦場という名の地獄を、物語っていた。
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:28:09.85 ID:r+/yxZP+0
「怪我人はいませんかー!?」

爆心地に徒歩で向かいつつ、呼びかける。
呻き声が聞こえたら、すぐさま駆けつける。
助かった人と、助からなかった人がいた。
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:30:23.79 ID:r+/yxZP+0
「エンジンは2つも要らないよね?」

メリメリと、片方のエンジンを剥がして。

「ほら、さっさとおかえり」
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:32:38.62 ID:r+/yxZP+0
「えぇ〜! こちらから仕掛けるんですかぁ?」

司令部からの指示に、難色を示す。
守るのは本意でも、襲うのは不本意だ。
そんなことをしても、犠牲者が増えるだけだ。
以下略 AAS



27:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:35:17.16 ID:r+/yxZP+0
「まったく、本当にだらしないんだから」

結局、独りで奮闘する羽目になった。
真っ赤な空に眩い閃光を迸らせながら。
東へ、西へ。南へ、北へ。東西南北。
以下略 AAS



28:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:37:23.84 ID:r+/yxZP+0
「そろそろ出番だよ、ヒーローさん」

倒すべき敵は明白だった。
これにて舞台は整ったのだ。
今現れなくて、いつ現れると言うのか。
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:39:03.67 ID:r+/yxZP+0
「暗い……ここは暗くて、寒いなぁ」

そこは暗い暗い、深い深い地獄の底。
さっきまでは、赤い空の地獄だった。
暗闇は冷たくて、居心地が良かった。
以下略 AAS



30:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:40:22.34 ID:r+/yxZP+0
「ん……朝、かな?」

パチリと目を開けても真っ暗。
それでも目が覚めて朝だと認識した。
まるで優しく起こすように、頭を撫でられた。
以下略 AAS



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