俺様娘「なんつーか、世の中、色々フクザツだろ?」
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24:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:28:09.85 ID:r+/yxZP+0
「怪我人はいませんかー!?」
爆心地に徒歩で向かいつつ、呼びかける。
呻き声が聞こえたら、すぐさま駆けつける。
助かった人と、助からなかった人がいた。
「この人は助かって、この人は助からない」
その違いがなんなのか、未だにわからない。
早かったからなのか、遅かったからなのか。
あるいは、運が良かったのか、悪かったのか。
「ごめんね、食べ物はないの」
泣き喚く幼い子供に何もしてやれない。
せっかく助かったのに、これではあんまりだ。
その度に、虚しい気持ちになってしまう。
助けなければ良かったかと、思ってしまう。
ガリガリに痩せた子供達を見るのは、辛い。
「どうにかしないと」
どうにかしようと思った。
助けた上で、幸せに暮らせるように。
その為には頭上の小蝿を追い払う必要がある。
「ちょっと待っててね……すぐに戻るから」
子供の頭を撫でてから、上空へと飛び立った。
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