1: ◆u71RyimI2MeR[sage saga]
2018/12/16(日) 23:51:16.06 ID:pUh8l9DQo
道明寺歌鈴ちゃんのSFなSSです。
https://i.imgur.com/TxAxXYF.jpg
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2: ◆u71RyimI2MeR[sage saga]
2018/12/16(日) 23:51:56.36 ID:pUh8l9DQo
私の目の前に人魚が現れました。
3: ◆u71RyimI2MeR[sage saga]
2018/12/16(日) 23:53:34.73 ID:pUh8l9DQo
帰ってきてすぐに眠ってしまったからか深夜に目が覚めて、シャワーでも浴びようかと思って浴室の扉を開けたら人魚が優雅に湯船に浸かっていました。
道明寺歌鈴、17歳。これまで生きてきて不思議なことを経験したことはもちろんなく。所属する事務所には不思議体験をしたことがあるような方はいそうですが、私の人生にはそんなものとは無縁でした。
4: ◆u71RyimI2MeR[sage saga]
2018/12/16(日) 23:54:22.68 ID:pUh8l9DQo
沸かした覚えのないお風呂に浸かる人魚は何故か巫女服を着ていて。人魚なのになんで巫女服を着ているの…とか、水じゃなくてお湯って熱くないのかな…とか色々な疑問が浮かんできて出てきた言葉は、
「な、なんでやねん…?」
5: ◆u71RyimI2MeR[sage saga]
2018/12/16(日) 23:55:43.13 ID:pUh8l9DQo
「ど、どうぞ…」
「ありがとうございますっ」
6: ◆u71RyimI2MeR[sage saga]
2018/12/16(日) 23:57:23.72 ID:pUh8l9DQo
「あ、あれ……?」
そんな私の様子にオロオロとする人魚さん。すぐに感情を顕にして、一々大げさなところに親近感が湧きました。
私が借りてるお部屋は幸いにもペット可の物件だったはずです。……いや、ペットと扱うのは失礼な気もしますけど他になんと言いましょう。
7: ◆u71RyimI2MeR[sage saga]
2018/12/16(日) 23:58:18.94 ID:pUh8l9DQo
「それにしても…」
「ふぇ?」
8: ◆u71RyimI2MeR[sage saga]
2018/12/16(日) 23:59:11.39 ID:pUh8l9DQo
「ふふっ、内緒ですよ」
楽しそうに笑って、悩みなんてなさそうな彼女を呆れの混じった視線を向けてしまいます。その視線を感じているでしょうに、気にせずににこにこと笑う彼女は、一つ息を吸い込むと歌い出しました。
9: ◆u71RyimI2MeR[sage saga]
2018/12/16(日) 23:59:55.62 ID:pUh8l9DQo
私は神社にいました。実家の神社ではなく、プロデューサーさんにスカウトされて上京して初めて事務所に行く前、あの人にどうしてもとお願いして寄った神社でした。
10: ◆u71RyimI2MeR[sage saga]
2018/12/17(月) 00:02:25.55 ID:GbRYln2lo
次に目を開けたらそこは自分のお部屋のベッドの上でした。いつの間にかパジャマに着替えていた私に首を捻りながら起き上がると近くにコップが転がっているのが見えました。
まさか、と思い慌ててお風呂を覗いてもそこには当然のように誰もいなくて。浴槽はしっかりと乾いていたし巫女服を着た謎の人魚の痕跡はありませんでした。
11: ◆u71RyimI2MeR[sage saga]
2018/12/17(月) 00:03:44.12 ID:GbRYln2lo
終わり。
脈絡のない夢って楽しいから好きです。読んでくださってありがとうございました。
12:名無しNIPPER[sage]
2018/12/18(火) 02:16:18.73 ID:IN06ocPgo
おつおつ
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