12:名無しNIPPER[sage]
2018/12/03(月) 23:05:31.05 ID:HY1MskrZ0
「そこんとこ、プロデューサーだって言うならキチンと把握していなくっちゃ。
いつかプロちゃんには言ったと思うけど、茜ちゃんが現場を盛り上げると、その愛くるしさがお茶の間の人に笑顔を生んで――」
「ゆくゆくは、世界を明るく照らす太陽に取って代わるアイドル……だっけな」
13:名無しNIPPER[sage]
2018/12/03(月) 23:06:39.32 ID:HY1MskrZ0
そうして私は、今の今まで置きっぱなしになっていた紙袋を彼女の前へと差し出した。
受け取った茜が中身を机の上に出す。
14:名無しNIPPER[sage]
2018/12/03(月) 23:07:20.05 ID:HY1MskrZ0
「……茜ちゃん足四本も無いよ?」
「一足はどうみても俺の分だろ? 茜の足には大きすぎる」
15:名無しNIPPER[sage]
2018/12/03(月) 23:08:13.88 ID:HY1MskrZ0
===
――さて、それからおよそ三時間後。
私は茜と劇場内のメインホール、そのステージ裏で待機していた。
16:名無しNIPPER[sage]
2018/12/03(月) 23:09:07.33 ID:HY1MskrZ0
「それでは歌声とお笑いのコラボレーション、ぷっぷかリボンのお二人で〜す」
ステージ中央、マイクを握った美也の紹介で春香たち二人が舞台に飛び出る。
17:名無しNIPPER[sage]
2018/12/03(月) 23:10:12.17 ID:HY1MskrZ0
「そ、そうか? こういうことには慣れてなくて。……しかし凄いな。茜たちはいつもこんな緊張の中で出て行くのか」
「いやー……この状況で改めて関心されたってね?
プロちゃんってばプロデューサーなのに、大勢の前で発表したりするの慣れてないの?」
18:名無しNIPPER[sage]
2018/12/03(月) 23:11:24.54 ID:HY1MskrZ0
>>17訂正
〇「いやー……この状況で改めて感心されたってね?
×「いやー……この状況で改めて関心されたってね?
19:名無しNIPPER[sage]
2018/12/03(月) 23:12:32.91 ID:HY1MskrZ0
すると、そんな私の醜態に呆れたのか茜が大きなため息をついた。
彼女は手近な椅子に座った私の前にしゃがみ込むと、その手をこちらの膝に乗せ。
20:名無しNIPPER[sage]
2018/12/03(月) 23:13:17.48 ID:HY1MskrZ0
「……よーし、やったろうじゃないか!」
そうして私は気合一発、鼻息も荒く立ち上がった。
さらにはそんな私に寄り添うようにして茜もすっくと立ち上がると。
21:名無しNIPPER[sage]
2018/12/03(月) 23:13:59.59 ID:HY1MskrZ0
「それではいよいよ真打ち登場ですぞ〜」
美也が舞台から手招いた。「ねぇプロちゃん」と振り返った茜が私に笑いかける。
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