19:名無しNIPPER[sage]
2018/12/03(月) 23:12:32.91 ID:HY1MskrZ0
すると、そんな私の醜態に呆れたのか茜が大きなため息をついた。
彼女は手近な椅子に座った私の前にしゃがみ込むと、その手をこちらの膝に乗せ。
「ねぇプロちゃん、そんなにシンドイならやっぱり――」
「大丈夫だ、でも少しだけ茜の頭借りるぞ!」
最後まで言葉を言わせないように私は茜の頭を撫でた。彼女も黙って受け入れる。
その髪質はサラサラと指を滑り、人の心を不思議と和ませてくれるのだ。
「心配するんじゃない茜。今日はちょっと、昼に美奈子の料理を食べ過ぎてな」
「……レディの頭を撫でながら言うことかにゃー」
「そういうのは思っても口に出さないんだ」
おまけに頭の丸みも素晴らしい……なんてことに心奪われていると、
一際大きな拍手がステージの方から聞こえて来た。
気づけば前座の出番も終わったようで、春香たちが戻ってくる姿が見える。
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