17: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2018/12/04(火) 18:58:00.35 ID:KkkdUbN10
女の子は日本の岩手県というところにある、ママのお父さんがお母さんが住む実家に引き取られました。
おじいさんたちは、にこにこと笑って女の子に言います。
「かわいいんだからこれを着なさい」
「ママは志希の歳のころにはもっとしっかりしていたぞ」
18: ◆GO.FUkF2N6[sage saga]
2018/12/04(火) 18:59:42.61 ID:KkkdUbN10
そんなこんなで大学に入学して、パパと同じ研究室に所属できるようになってから、彼の研究を手伝うようになりました。
大学での生活はいままでと違って刺激的でした。
日本にいたときと違って、女の子の言ってることを理解してくれるクラスメイトもいましたし、暇つぶしに遊べる知識のおもちゃもたくさん転がっていました。
それに、ずっと離れ離れだったパパと研究室で寝泊まりできたりもして。
19: ◆GO.FUkF2N6[sage saga]
2018/12/04(火) 19:02:52.98 ID:KkkdUbN10
女の子はこれからどうすべきか、パパに相談してみることに決めました。
「ねぇ、パパ」
「志希見ろ! 実験が成功したぞ!!」
20: ◆GO.FUkF2N6[sage saga]
2018/12/04(火) 19:14:26.04 ID:KkkdUbN10
✉
「お子さんとの生活はうまくいってるのかしら?」
隣から声をかけられ、そちらに首を傾ける。
話しかけてきたのは、やや濃い化粧をしていること以外、目立った特徴のない女性だ。
21: ◆GO.FUkF2N6[sage saga]
2018/12/04(火) 19:17:09.30 ID:KkkdUbN10
「それで、仁奈ちゃんとはどう? 今日でちょうど1週間なんでしょう」
さっき奏ちゃんが言ってたお子さんっていうのは、もちろん仁奈ちゃんのこと。
同棲するって話をしたときに「シキちゃん、ママになるんだね! がんばって!」というフレちゃんからの心強い応援をされて以降、みんなおもしろがって、あたしをママ扱いしてくるようになった。
あたし、まだピチピチのJKなんだけどねー。
22: ◆GO.FUkF2N6[sage saga]
2018/12/04(火) 19:20:13.12 ID:KkkdUbN10
準備を終えたメイクさんが近づいてくる。
「お待たせしました。速水さん、メイク落としますね」
「ええ、よろしくお願いします」
23: ◆GO.FUkF2N6[sage saga]
2018/12/04(火) 19:24:18.29 ID:KkkdUbN10
奏ちゃんがメイクを落としてる間に、おさらいでもしよっか。
市原仁奈ちゃん。
24: ◆GO.FUkF2N6[sage saga]
2018/12/04(火) 19:27:18.61 ID:KkkdUbN10
「志希。ぼーとしてるとこ悪いけれど、そろそろ帰らないかしら?」
見上げると、口裂け女から元の美貌に生まれ変わった奏ちゃんの呆れた顔があった。
あたしが記憶の海を潜っている間に、化粧落としは終わったみたいだ。
25: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2018/12/04(火) 19:31:36.67 ID:KkkdUbN10
本日はここまで。
以降、亀更新になるかもしれません……
あと、誤字ではありませんが表記ゆれがあったため修正します。
26:名無しNIPPER[sage]
2018/12/06(木) 12:10:57.86 ID:r0CA9Mqz0
乙乙
しきにゃんの"興味"の理由かわいい
27: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2018/12/09(日) 18:28:12.23 ID:WNr0Gect0
✉
さてさて。
ペットボトルに少量のお湯と線香の煙を入れてから蓋をする。
そして、ペットボトルをぎゅっと力いっぱい握りしめてから手を離す。
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