44: ◆/CNkusgt9A[saga]
2018/11/20(火) 22:44:13.64 ID:TX6juVmuo
紅莉栖の冷徹さの裏にはそういう隠し玉が用意してあったのだな! 全く、助手の分際でもったいぶりおって!
紅莉栖「ただ、書き戻したところで結局またリーディングシュタイナーという名の悪夢は発動してしまうから、現段階では意味が無い」
45: ◆/CNkusgt9A[saga]
2018/11/20(火) 22:45:25.59 ID:TX6juVmuo
その後、すぐさまメイクイーンに居たダルを電話で呼びつけた。まゆりが眠ってしまわないようにするためとは言え、俺はまゆりの四方山話を聞かされる羽目となった。ついでにまゆりと一緒に紅莉栖が指定してきたパーツを買いに行ったりして気を紛らわせた。
ダル「はふー。牧瀬氏、人使い荒いっす。マジ死ぬる」カチャカチャ
46: ◆/CNkusgt9A[saga]
2018/11/20(火) 22:46:54.12 ID:TX6juVmuo
それから数時間。日はとっぷり暮れ、宵闇に世界が支配されていた頃。
47: ◆/CNkusgt9A[saga]
2018/11/20(火) 22:47:39.98 ID:TX6juVmuo
まゆり「うん……うん、じゃあね。お母さん。お父さん。本当に、ありがとう」
まゆりは、向こうで家族や友人たちに電話をしていた。記憶をバックアップする話は親御さんにも既に伝えてはいたが、たとえいつでも書き戻せるとしても、愛娘が記憶喪失になることに変わりはない。たまったものではないだろう。
48: ◆/CNkusgt9A[saga]
2018/11/20(火) 22:48:25.86 ID:TX6juVmuo
岡部「…………」ゴクリ
紅莉栖「作戦名とか前口上とかいいからな。早くまゆりを寝させてあげなさい」
49: ◆/CNkusgt9A[saga]
2018/11/20(火) 22:50:04.73 ID:TX6juVmuo
まゆり「…………」クタッ
岡部「っと。まゆり?」ダキッ
50: ◆/CNkusgt9A[saga]
2018/11/20(火) 22:51:14.48 ID:TX6juVmuo
まゆりは本当にぐっすり寝込んでしまって、そのまま朝を迎えてしまった。俺と紅莉栖、それにダルの3人は、まゆりになにかあればいち早く対応できるように一緒にラボに泊まった。着替えも無かったのでそのまま雑魚寝した。
翌朝、8時頃。夏の強い日差しを浴びながら、俺たちは目覚めた。
51: ◆/CNkusgt9A[saga]
2018/11/20(火) 22:53:05.98 ID:TX6juVmuo
52: ◆/CNkusgt9A[saga]
2018/11/20(火) 22:53:57.91 ID:TX6juVmuo
岡部「……ッ」
いや、何を驚いているのだ、鳳凰院凶真。そうなって然るべき。というか、そうなるようにしたのは、この俺じゃないか。
53: ◆/CNkusgt9A[saga]
2018/11/20(火) 22:55:05.33 ID:TX6juVmuo
たぶん俺たちは、まゆりがようやく安心して眠れたことに対し、気を緩め過ぎていたのだろう。まゆりはもう大丈夫だ、と。そう、思い込みたかったのだ。
ダル「うはー。一人称"私"のまゆ氏ってレアじゃね?」
54: ◆/CNkusgt9A[saga]
2018/11/20(火) 22:56:08.41 ID:TX6juVmuo
まゆり「私、アレですよね。あなたたちに拉致されて、このいかにも怪人たちの秘密基地みたいな部屋で、改造されちゃったのですよね」
・・・
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