【モバマス】時子「30mmの彼方から」
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40: ◆Ava4NvYPnY[saga sage]
2018/11/03(土) 19:47:16.34 ID:1iL2fWn50
――

初めてハイヒールを履いた日のことは、鮮明に覚えている。

僅か12歳の頃だ。童話に出てくるような、赤い靴だった。
以下略 AAS



41: ◆Ava4NvYPnY[saga sage]
2018/11/03(土) 19:51:40.88 ID:1iL2fWn50



トレーナー「財前! 昨日言ったことがまたできていないぞ。遅れている。うまくやろうとしなくていい、自然にやるんだ」

以下略 AAS



42: ◆Ava4NvYPnY[saga sage]
2018/11/03(土) 19:52:52.64 ID:1iL2fWn50

時子「……」

何も言わずに部屋を出た私を、トレーナーは呆れたように見送っていた。

以下略 AAS



43: ◆Ava4NvYPnY[saga sage]
2018/11/03(土) 19:56:12.78 ID:1iL2fWn50

自分の歌を歌いながら踊っているのか、私のレッスンよりもずっと厳しそうだった。

やらなければならないこと、覚えなければならないこともずっと多いだろう。

以下略 AAS



44: ◆Ava4NvYPnY[saga sage]
2018/11/03(土) 19:57:03.38 ID:1iL2fWn50


本物だ、と思った。


以下略 AAS



45: ◆Ava4NvYPnY[saga sage]
2018/11/03(土) 19:58:30.88 ID:1iL2fWn50


まゆ「どうかされましたか?」

時子「……なんでもないわ」
以下略 AAS



46: ◆Ava4NvYPnY[saga sage]
2018/11/03(土) 19:59:10.17 ID:1iL2fWn50

彼女は視線をそらさない。

まっすぐと私を見据え、

以下略 AAS



47: ◆Ava4NvYPnY[saga sage]
2018/11/03(土) 20:00:32.90 ID:1iL2fWn50


どうでもいい? 何を言っている。

自分が生きるこの世界そのものが、金と私欲を覆い隠すだけのはりぼてかもしれないのに?
以下略 AAS



48: ◆Ava4NvYPnY[saga sage]
2018/11/03(土) 20:05:34.57 ID:1iL2fWn50



――自分の中にあった違和感。

以下略 AAS



49: ◆Ava4NvYPnY[saga sage]
2018/11/03(土) 20:08:34.61 ID:1iL2fWn50

私は本物を着た人形だった。

本物がわかるだけの、ただの偽物に過ぎなかったのだ。

以下略 AAS



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