17: ◆jA.QsgyP6U[saga]
2018/10/18(木) 00:57:12.62 ID:GDHcWqHB0
取り敢えず凄い状況なのは確かだ。良太の細腕ではどうにも出来ないうえに、前後をこの車と同じような黒塗りの高級車が固めている。
18: ◆jA.QsgyP6U[saga]
2018/10/18(木) 00:58:34.86 ID:GDHcWqHB0
「どうして俺みたいなただのしがない研究員が1人でグリフィンの……それも最前線の第3区域に連れてこられてるんだよっ!?」
19: ◆jA.QsgyP6U[saga]
2018/10/18(木) 01:00:04.40 ID:GDHcWqHB0
「な、なに!? 予定より早く帰ってくるだと! それは本当かっ!?」
20: ◆jA.QsgyP6U[saga]
2018/10/18(木) 01:01:39.61 ID:GDHcWqHB0
人形達の住む宿舎や武器などのメンテナンスを行う工廠、日々の鍛錬を積む為の演習場等の区画を抜けた先に、執務室はある。
勢いよく飛び出した良太であったが、元々体力は並み以下で工廠を抜けたあたりからSPの1人におんぶしてもらっていた。
21: ◆jA.QsgyP6U[saga]
2018/10/18(木) 01:04:00.82 ID:GDHcWqHB0
他にも棚には太田指揮官の幾多にも渡る栄誉を讃えた証書やトロフィーが陳列されており、良太が自分自身を場違いな存在だと悟るのに、そう時間はかからなかった。
22: ◆jA.QsgyP6U[saga]
2018/10/18(木) 01:05:40.14 ID:YlJGVrJ2O
“あちらから”かけて来たのだろう。SPの人を見ると、どうぞというジェスチャーとともに頭を下げた。
23: ◆jA.QsgyP6U[saga]
2018/10/18(木) 01:07:18.12 ID:YlJGVrJ2O
録音したい衝動に駆られたが、ポケットを弄っても出て来たのはチュッ◯チャップ◯だけだ。とりあえず咥えておくか……?
24: ◆jA.QsgyP6U[saga]
2018/10/18(木) 01:10:15.31 ID:YlJGVrJ2O
おい今の聞き間違いじゃなかったら俺がこの最前線の指揮官になっちゃってますが大丈夫ですか!?
聞こえなかったんでもう一度お願いしますと頼んだ良太であったが太田指揮官は、はっはっはと笑うところから忠実に再現してみせた。
25: ◆jA.QsgyP6U[saga]
2018/10/18(木) 01:12:19.47 ID:YlJGVrJ2O
良太は覚悟を決めた。自分が憧れた英雄の頼みを断る、その覚悟を。
26: ◆f0PgoFeUKc[saga]
2018/10/18(木) 01:13:52.85 ID:YlJGVrJ2O
「引き出しの中に、人形前線の盾と同じ材質で出来た小さい盾が入っている。雀の涙程度の足しかもしれんが、これは私からの餞別だ。どうか私の顔を立てると思って、受け取ってくれないか?」
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