19: ◆jA.QsgyP6U[saga]
2018/10/18(木) 01:00:04.40 ID:GDHcWqHB0
「な、なに!? 予定より早く帰ってくるだと! それは本当かっ!?」
何やら通信を受け取ったらしい1人のSPが、とてつもない大胸筋を揺らしながら、物凄いスピードでこちらへ走ってきた。怖すぎる。
「Mr.前園、話は取り敢えず執務室の受話器でお願いします!」
「は? ちょっと待って何で執務室……
「“彼女達”が帰ってくるまでに、急いで!!」
彼女達……彼女達って俺達が作ってグリフィンにレンタルさせている戦術人形の娘達の事だよな? どうして彼女達にバレるのを嫌うのだろう? もしかして契約者が太田指揮官で、留守中に来た俺たちは侵入者って扱いとか?
良太の質問を遮って、SP達が彼の背中を押していく。
「ちょっと、そんなに押されたら背中へし折れるわーーってか何で人形達に見つかっちゃ不味いんですか?」
「私達の口からは詳しく言えません。しかしあなたに一先ず協力的になって貰う為に1つだけ言わせて頂くとするならば、“電話の応対相手は太田指揮官です”」
「さあ何やってるんですかSPの皆さん、早く執務室に行きますよっーー!!」
ヘリアンにもしもの時はこれを言えと言われていたSPの男だったが、なるほどと合点が行くと共に、良太のあまりにも軽い変わり様に若干呆れた様子であった。
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