7:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:39:24.81 ID:68QvvrKK0
公園に入ると、同じように休憩している参加者がたくさんいた。空いているベンチに二人で腰掛けた。
カバンから水筒を取り出して一息つく。
8:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:40:05.75 ID:68QvvrKK0
「それに大家さんからはこれもいただきました」
そういって次はカバンから板チョコを取り出すライラさん。
9:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:40:56.66 ID:68QvvrKK0
チョコを食べ終えて、再び歩き出す。それから歩いている時間は長かったけど、ライラさんと一緒にいるとお喋りは尽きず、あっという間に折り返し地点の近くまで来た。
「大きな鳥居でございますね……」
10:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:41:43.14 ID:68QvvrKK0
「やっと休憩所でございますか……?」
突然かけられた言葉に驚く、目の前には立派な社務所。隣には荒い息を整えながら笑うライラさん。
11:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:42:31.23 ID:68QvvrKK0
「山の中を歩くのも楽しかったですねー。道路を歩くのとは違って空気が澄んでいましたです」
さすがに君に見とれていたなんて言えない、というか今思い出すとかなり恥ずかしいことを考えていた気がする。
12:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:43:13.25 ID:68QvvrKK0
戻ってきたライラさんと、おにぎりもラーメンも半分こ。
やっぱり一人で食べるより美味しい。
13:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:43:50.47 ID:68QvvrKK0
しばらくすると周りのグループが動き始めた、そろそろライラさんを起こそう。
「ライラさん、時間だよ。起きて」
14:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:44:23.79 ID:68QvvrKK0
ルートを少し外れてお社の方へ向かう。賽銭箱に二人分の100円を入れて、カランカランと鈴を鳴らす。
お祈りを終えて隣を見ると、ライラさんはまだお祈りしていた。
15:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:45:20.83 ID:68QvvrKK0
ライラさんがアイドル、確かに美人だし言われてみれば納得できる。
でも、どうしてもアイドルと言われるとなにか自分とは違う世界の人みたいだ。
いや、ライラさんはライラさんだ。人を印象で決めつけてはいけないと教えてくれたのはライラさんだ。
16:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:46:21.55 ID:68QvvrKK0
「なにかフシギでございますねー」
「まるで世界にライラさんたちだけ取り残されたみたいでございます」
17:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:47:00.89 ID:68QvvrKK0
「ではこんどは男さんの番ですねー」
「え? 僕も歌うの?」
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