17:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:47:00.89 ID:68QvvrKK0
「ではこんどは男さんの番ですねー」
「え? 僕も歌うの?」
期待の眼差しで見つめてくるライラさん、その瞳を前にノーとは言えなかった。
「……歌下手だけどそれでもいい? それに何歌えばいいかわからないや」
「それならライラさんに日本の歌、教えて下さいです」
それから二人で歌いながら歩いた。
ライラさんはすぐに僕の歌を覚えて一緒に歌ってくれた。
それだけで楽しくて、さみしいことなんて何もなかった。
そのうちに歌を聞きつけた子供達も集まってきて、さながら歩く合唱団になった。
その輪の中にいる人たちはみんな楽しそうで、その中でライラさんは一番楽しそうだった。
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