12:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:43:13.25 ID:68QvvrKK0
戻ってきたライラさんと、おにぎりもラーメンも半分こ。
やっぱり一人で食べるより美味しい。
13:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:43:50.47 ID:68QvvrKK0
しばらくすると周りのグループが動き始めた、そろそろライラさんを起こそう。
「ライラさん、時間だよ。起きて」
14:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:44:23.79 ID:68QvvrKK0
ルートを少し外れてお社の方へ向かう。賽銭箱に二人分の100円を入れて、カランカランと鈴を鳴らす。
お祈りを終えて隣を見ると、ライラさんはまだお祈りしていた。
15:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:45:20.83 ID:68QvvrKK0
ライラさんがアイドル、確かに美人だし言われてみれば納得できる。
でも、どうしてもアイドルと言われるとなにか自分とは違う世界の人みたいだ。
いや、ライラさんはライラさんだ。人を印象で決めつけてはいけないと教えてくれたのはライラさんだ。
16:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:46:21.55 ID:68QvvrKK0
「なにかフシギでございますねー」
「まるで世界にライラさんたちだけ取り残されたみたいでございます」
17:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:47:00.89 ID:68QvvrKK0
「ではこんどは男さんの番ですねー」
「え? 僕も歌うの?」
18:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:47:51.24 ID:68QvvrKK0
最後の休憩場に着く頃には子供達はみんな疲れて眠ってしまい、車で連れて行かれたのでまたライラさんと二人になった。
今度の休憩所は往路で休憩した公園ではなく、坂のすぐ手前。農協の駐車場。
19:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:48:42.56 ID:68QvvrKK0
街はずれの大きな坂をゆっくりと下る、体は限界に近いのにこの時間がもっと続いて欲しいと思う。
坂は僕たちを容赦なく歩き続かせる。それに抗するように一歩一歩踏みしめて歩く。
20:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:49:22.52 ID:68QvvrKK0
「それじゃあライラさん、さようなら」
「それでは男さん、また今度でございます」
21:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:50:03.33 ID:68QvvrKK0
以上です。
21Res/18.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20