2:sage saga
2018/07/07(土) 23:11:17.30 ID:q/wDbIeA0
冬の冷たい風が吹き荒れる、とある公園の広場。
今ここで、五人のセーラー戦士たちと妖魔が、激しい闘いを繰り広げていた!
「シャボォォォン・スプレェェ!」
3:sage saga
2018/07/07(土) 23:12:02.63 ID:q/wDbIeA0
「ほー、なかなかの戦いぶりだなぁ」
突如セーラー戦士の背後から、新たな声が響き渡った!
「誰っ!?」
4:sage saga
2018/07/07(土) 23:12:55.29 ID:q/wDbIeA0
「……んで? そのベテラン戦士さんが、私たちに何の用よ?」
気まずい空気を打ち破ったのは、マーズの問いかけだった。
マーズの質問に、キャタピーは喜々として目的を告げる。
5:sage saga
2018/07/07(土) 23:13:41.59 ID:q/wDbIeA0
「そんなわけでぇ! この星に愛されてる戦士たちに、俺の技を試させてほしいんだぁ!」
涙を振り払ったキャタピーは、五人に向かって深々と頭を下げた。
「ねえ、どーすんのよ?」
6:saga
2018/07/07(土) 23:14:22.91 ID:q/wDbIeA0
「うおっしゃああああああああ! やっほほーい!」
キャタピーは数十本の腕でガッツポーズをしたかと思うと。
「ルールは簡単。相手をギブアップさせたら勝ち、それだけだぁ!」
7:saga
2018/07/07(土) 23:15:11.64 ID:q/wDbIeA0
三位一体となった必殺技が、キャタピーをふっ飛ばして地面に転がす……はずだった。
が!
「わっはっはっはぁ! 分身の術ぅ!」
8:saga
2018/07/07(土) 23:15:56.91 ID:q/wDbIeA0
「ううっ……。あの手つき、何かすっごくイヤ……」
鳥肌が身体を抱きしめ、身震いするマーズ!
「確かにすごい実力を持ってるみたい! みんな、油断しないで!」
9:saga
2018/07/07(土) 23:16:43.54 ID:q/wDbIeA0
「あ、きゃあっ!?」
「セーラームーン!?」
異常に気づいたマーキュリーが声を上げたが、時すでに遅し!
10:saga
2018/07/07(土) 23:17:43.38 ID:q/wDbIeA0
自身が披露した戦術をとうとうと語り、勝ち誇るキャタピー!
さらには!
「し、しまった!?」
11:saga
2018/07/07(土) 23:18:17.60 ID:q/wDbIeA0
「わぁっはっはっはっはぁ!」
焦燥感を募らせるセーラー戦士たちを尻目に、高らかに笑うキャタピー!
「さーて、待たせたなぁ!」
12:saga
2018/07/07(土) 23:19:04.72 ID:q/wDbIeA0
それもそのはず!
彼女達を押さえつけていない、キャタピーたちの自由になる数十本の腕!
その先端の指先が、一斉に腋の下を、脇腹を、アバラ骨を、太ももを、裸足にされた足の裏を!
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