5:sage saga
2018/07/07(土) 23:13:41.59 ID:q/wDbIeA0
「そんなわけでぇ! この星に愛されてる戦士たちに、俺の技を試させてほしいんだぁ!」
涙を振り払ったキャタピーは、五人に向かって深々と頭を下げた。
「ねえ、どーすんのよ?」
「どうするも何も……うーん」
微妙な表情で、マーズとジュピターが顔を見合わせていると。
「お願いだぁ! 今月家計がピンチなのに、高い銀河鉄道代払ってここまで来たんだぁぁ!」
キャタピーは瞳に滂沱の涙を溢れさせ、土下座して頼み込んできた。
「ちょ、ちょちょちょちょちょっと!」
「そんな、泣かないでくださいってば!」
キャタピーの必死過ぎる姿に、慌てふためくセーラームーンとマーキュリー。
「イモ虫男と呼んでもいいからぁ! 勝負ぅぅ! 勝負してくれぇぇ!」
「わ、わかった! わかったから! み、みんな! 勝負してあげましょ!」
あまりにも必死すぎる姿を不憫に思ったのか、ヴィーナスが折れた。
さすがは愛を司る戦士。
普段はおバカキャラでも、何だかんだで優しいのだ。
「う、うーん……まあ……そうね」
「何だか、かわいそうだし」
「色んな意味でね」
セーラームーンも同調し、マーキュリー、ジュピターも曖昧に頷く。
「もっとイケメンな戦士さまなら、いくらでも相手するんだけど……ま、しょうがないか」
しぶしぶという様子で、最後に賛同するマーズ。
こうしてセーラー戦士VSキャタピーという、異色の対決が実現することとなった。
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